「やはり投手陣に対する心配が一番大きい」。
韓国プロ野球のシーズン開幕まで3週間を切っている中、キウム・ヒーローズには希望よりも不安感が募っている。投手陣の軸であり、国内スター投手2人が思いがけず離脱してしまったからだ。
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さらに、リリーフの中でも最も強いボールを投げる投手も戦力から外された。米メジャーリーグへと進出したん内野手キム・ハソンの穴を投手力で乗り越えようとしていたキウム・ヒーローズには早くも暗雲が立ち込めている。
キウム・ヒーローズのホン・ウォンギ監督は3月16日、高尺(コチョク)スカイドームで行われたLGツインズとのオープン戦に先立ち、主力投手が離脱した悔しさをそのまま表現していた。
かつて日本球界でも活躍し、選手引退後は解説者として活動しているイ・スンヨプは、「最も心配な部分はやはり投手だ。ハン・ヒョンヒとチョ・サンウのように重要な選手たちが離脱している。他の選手が飛び出てほしいが、やはり投手陣に対する心配が最も大きいのが事実だ」とし、「チョ・サンウは最初の計画と変わりはない。リハビリの時期に合わせて行われているという報告を受けた」と明らかにした。
チョ・サンウはスプリングキャンプ序盤の2月10日、守備練習中に一塁ベースカバーに入る途中、左足首を負傷してしまった。診断の結果、左足首の靭帯が完全に断裂し、全治12週間だという。復帰は5月初旬の予定だ。昨年、セーブ部門1位につけ、今年は2年連続セーブ王と代表チーム入りという“二兎”を狙っていたが、2月という早い時期から災難に見舞われてしまった。
先発投手陣の一角であるハン・ヒョンヒの離脱も手痛い。ハン・ヒョンヒは指の痛みで2月中旬に1軍から外された。2018年、先発投手として計169回を消化し、昨年も135.2回を投げていた。
投手陣消耗の最小化が影響されることを考慮すれば、ハン・ヒョンヒの離脱は非常に重い。それでも予想復帰時期が4月中旬であることが不幸中の幸いだという。
ホン・ウォンギ監督は投手陣を補強について、既存の先発投手の位置転換はしないという意思を伝えている。
チョ・ヨンゴンを含む若手先発投手の中継ぎ転換の可能性について、「それでもブルペンに行くよりは、先発を続けるのが正しいと思う」と答えた。チーム状況で既存投手の成長を無理に変えたくはないということだ。
同日、LGツインズ戦で先発登板したエリック・ヨキッシュが3回、1安打、無死球、5奪三振、無失点で好投している。その後に登板したチェ・ウォンテが3.2回で2点を失ったが、球威はレギュラシーズンと比べても落ちていなかった。
ヨキッシュ、チェ・ウォンテ、ジョシュ・スミス、アン・ウジンといった先発投手陣の仕上がり方が4月初めにキウム・ヒーローズの今後を左右するだろう。
昨年リーグの左腕先発投手の中で最も優れた活躍を見せたヨキッシュが健在で、アン・ウジンが先発投手として潜在能力を発揮するのがキウム・ヒーローズのシーズン序盤における“ベストシナリオ”になる見通しだ。
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