元ソフトバンクの斗山ミランダにかかる“左のエース”としての期待、緩急織り交ぜた初実戦は合格点

最速150kmのファストボールと落差の大きい変化球で注目を集めている元ソフトバンクホークスで現斗山(トゥサン)ベアーズのアリエル・ミランダが、韓国プロ野球の舞台で初登板をはたした。

アリエル・ミランダは3月14日、高尺(コチョク)スカイドームで行われたキウム・ヒーローズとの一戦に、先発投手としてマウンドに立った。

速球を中心としながらも、要所では落差の大きいチェンジアップとフォークボールを織り交ぜて相手打者を脅かしていた。ミランダは当初の40球という計画通り、2回1失点の38球でマウンドを降りている。

新型コロナの影響による自己隔離のためキャンプへの合流は遅れたが、好調な姿でアピールに成功した模様だ。初のライブピッチングでは最速149kmを記録し、この日の試合でも150kmの速球で周囲を驚かせた。

女房役のパク・セヒョクも、「ファストボールの回転が非常に多い。コンディションとスピードがもう少し上がれば、打者にとって脅威となるだろう」と評している。キウム・ヒーローズとの初実戦では一段と速くなった速球で期待感を膨らませた。

斗山ベアーズのアリエル・ミランダ

“左のエース”として掛かる期待

今季は多くの人々がミランダの左腕に注目しているという。斗山ベアーズはこれまでチャン・ウォンジュンとユ・ヒグァンが斗山投手陣を支えてきたが、今年は全盛期ほどの力は無いと見られている。

チャン・ウォンジュンは2018年以後の3年間、かつての球威を取り戻すことができていない。キャンプで少しずつ昔の姿を取り戻しているが、実戦登板を経ていないため開幕に向けて不安が残る状態だ。

8年連続10勝という記録を打ち立てたユ・ヒグァンは、昨年のKTウィズとのプレーオフ第4戦に先発登板していたが、0.1イニングの間に3安打を許してマウンドを降りるなど、全盛期の力強い姿からは程遠い。右腕投手だけが揃う斗山でミランダは、“左のエース”としての役割が期待されている。

ミランダは7年ぶりに斗山ベアーズが獲得した左利きの外国人投手だ。斗山ベアーズは特に外国人左腕に対する記憶があまり良くない記憶が多い。

斗山ベアーズのアリエル・ミランダ

2002シーズンにゲリー・レスが16勝8敗で印象的な活躍を見せたが、彼以後の選手はチームにとって好影響をもたらせていない。

2010年代に斗山ベアーズのユニホームを着た外国人左腕はたったの2人だ。2010シーズンのレス・ウォ-ランド(29試合7勝9敗)と、2013シーズンのギャリット・オルソン(10試合1勝1敗)のみだ。

初の実戦で好プレーを見せたミランダだが、今シーズン斗山ベアーズの投手陣を牽引する左のエースとしてのポジションを維持できるのかに注目が集まっている。

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