世界女王コ・ジンヨンは32カ月ぶりに予選落ち…今季米国女子ツアーで韓国勢の苦戦続く

2021年03月08日 ゴルフ #米国女子ツアー

米国女子ツアーの2021シーズンが始まってからというもの、韓国勢の初勝利の知らせが届いて来ない。

今シーズンの米国女子ツアーはここまで3大会を終えたが、すべてアメリカ勢の優勝に終わった。例年であれば韓国勢優勝の声も聞こえてきそうだが、まだ何の知らせもない。

世界的に流行した新型コロナウイルス感染症によって大会数が減少した昨シーズンも、韓国勢は18大会中7勝を挙げた。その中にはメジャー大会での3勝も含まれている。アメリカ勢が6勝だったことから、昨シーズンは韓国が米国女子ツアー最多勝国の座を確保した。

アメリカ勢が最多勝国となったのは、9勝を記録した2018シーズンが最後だ。ただ、当時は韓国勢もアメリカ勢と同じ9勝をマークしていた。

世界女王がまさかの結果に…

だが、今シーズン行われた3大会では、ジェシカ・コルダ(28)とネリー・コルダ(22)の姉妹が順に優勝トロフィーを持ち上げると、3月8日に終了した「ドライブオン選手権」ではプロ9年目のオースティン・アーンスト(29)が優勝した。

アメリカ勢はここまでの3大会すべてで優勝を果たし、シーズン序盤から強気を見せている。去る1月のシーズン開幕戦「ダイヤモンドリゾート トーナメントofチャンピオンズ」では姉のジェシカ・コルダが、2戦目の「ゲインブリッジ選手権」では妹のネリー・コルダが優勝。ネリー・コルダは通算4勝目を記録した。今回の「ドライブオン選手権」でも、トップ3はアメリカ勢が独占していた。

活躍が期待された韓国勢は、周囲の予想以上に結果が振るわなかった。世界ランキング1位のコ・ジンヨン(25)は31カ月ぶりに予選落ちし、同2位のキム・セヨン(28)は14位に終わった。

(写真提供=KLPGA)コ・ジンヨン

世界ランキングのトップ10から脱落した11位のパク・ソンヒョン(27)も、前回の「ゲインブリッジ選手権」で2ラウンド合計8オーバーの「152」で予選落ちし、今回の「ドライブオン選手権」でも34位タイと、不振から抜け出せずにいるのが現実だ。

唯一、「ダイヤモンドリゾート トーナメントofチャンピオンズ」で4位、「ゲインブリッジ選手権」で8位タイをマークしたチョン・インジ(26)は、「ドライブオン選手権」でも8位タイと3大会連続トップ10入りに成功するなど、好調が続いている。チョン・インジは去る2018年に韓国で開催された「LPGA KEB・ハナバンク選手権」以降、優勝を果たせずにいる。

米国女子ツアーは今後3週間の休息期間を挟んだ後、来る3月26日からカリフォルニア州で「キア・クラシック」を開催。今シーズン1回目のメジャー大会である「ANAインスピレーション」は、来る4月1日から行われる。

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