選手の学生時代のいじめ問題で揺れる韓国Vリーグに、また新たな悪材料が発生した。
韓国バレーボール連盟(KOVO)は2月23日、Vリーグ男子部のシーズンを一時中断することを発表した。同日開催予定だった試合から来月8日までの約2週間、試合が開催されない。
KOVOは「リーグ再開の可否と日程については、感染者の規模に応じて後日公示する予定」と明らかにしている。
今回の中断決定は、KB損害保険スターズ所属のパク・ジンウ(30)が22日に新型コロナウイルス感染症陽性と診断されたためだ。
パク・ジンウは21日のOK金融グループ戦に出場していたため、追加感染者が発覚する可能性がある。試合に出場した選手はもちろん、すべての関係者が新型コロナ検査を受け、濃厚接触者の分類に従って追加検査も受けなければならない。
ただし、男子部と動線が重ならない女子部は、専門委員や審判、記録員など関係者の新型コロナ検査の結果、追加感染者が発覚しなければ正常通り日程が進められる。
Vリーグの立場としては戸惑うばかりだ。
Vリーグは最近、男女部問わず複数選手に学生時代のいじめ加害が発覚し、イメージに致命的なダメージを受けている。
韓国バレー界の代表的スターだったイ・ジェヨン(24)とイ・ダヨン(24)の双子姉妹は、所属チームの興国生命ピンクスパイダーズから無期限出場停止処分を受け、代表資格もはく奪された。
そのほか、OK金融グループのソン・ミョングン(27)、シム・ギョンソプ(29)が今シーズンの残り試合を欠場。パク・チョルウ(35、水原KEPCOビッグストーム)の暴行被害の告白により、KB損害保険のイ・サンリョル監督も残り試合で指揮を執らないことに決めた。さらには、サムスン火災ブルーファングスのパク・サンハ(34)が学生時代のいじめ加害を認め、22日に引退を宣言した。
Vリーグはここ数年で丹念に積み上げてきた塔が崩れる雰囲気だ。Vリーグは女子部選手の競技力向上や国際大会での活躍を土台にウィンタースポーツの看板となり、多くのファンを確保しただけでなくテレビ中継の視聴率も上昇するなど、人気を集めていた。
ところが、今回のいじめ問題によってイメージは崩れ去り、さらには新型コロナ感染者発覚でシーズンの一時中断を余儀なくされた。まさに泣きっ面に蜂なVリーグだ。
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