韓国バドミントンの“レジェンド”イ・ヨンデ(30・ヨネックス)の代表復帰説が浮上している。
世代交代に失敗し、ジャカルタ・アジア大会でメダルなしの屈辱を味わった韓国バドミントンのために、韓国バドミントン界のスターであるイ・ヨンデが復帰すべきという声がますます高まっている。
イ・ヨンデは2016年のBWFスーパーシリーズ・韓国オープン男子ダブルス優勝を最後に、代表を引退した。10年以上韓国代表として活躍し、2006年北京五輪の混合ダブルスで金メダル、2012年ロンドン五輪で男子ダブルス銅メダルなどを獲得し、バドミントンの看板スターとして君臨した。イ・ヨンデは2016年に太極マークを返却した。
しかし今年の下半期、国家対抗戦を除く国際大会に参加するという意思を明らかにし、キム・ギジョン(28)とペアを組んで活動している。そして初出場したスペインマスターズで優勝し、色あせない実力を見せつけた。
そんなイ・ヨンデの代表復帰が望まれるようになったのは、東京五輪に向けて、男子ダブルスの戦力強化が必要という分析が出てきたからだ。
何よりもバドミントン韓国代表のアン・ジェチャン新監督が積極的だ。先月選任されたアン監督は「イ・ヨンデ、キム・ギジョンに代表復帰の意思を尋ねたのだが、復帰したいという意向を明らかにした。彼らの実力はもちろん、後輩に経験とノウハウを伝えることができるという点で必要である」と、イ・ヨンデの復帰を望んだ。さらに韓国バドミントン協会パク・キヒョン会長も「イ・ヨンデは存在感だけで後輩の技術向上に役立つ可能性がある」と、アン監督の主張に力を与えた。
イ・ヨンデとキム・ギジョンは海外リーグ出場が重なり、去る12月19日から行われている2019国家代表選抜戦に参加しなかった。選抜戦を通じた復帰は、すでに叶わない状況だ。