韓国野球委員会(KBO)がピッツバーグ・パイレーツから放出され、韓国復帰を打診するカン・ジョンホの懲戒レベルを検討する。
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しかし海外賭博で懲戒処分を受けたオ・スンファンらとカン・ジョンホの事例は根本的に質が異なるため、その懲戒がどれほど強力なものになるかが注目されている。
去る2015年10月、当時サムスン・ライオンズに所属していたイム・チャンヨン、ユン・ソンファン、アン・ジマン、そして日本の阪神タイガースでプレーしていたオ・スンファンがマカオで遠征賭博を行ったことが発覚し、物議をかもした。
その余波でサムスン・ライオンズは、5年連続となる韓国シリーズ優勝に失敗。当時イム・チャンヨンとオ・スンファンは、国内リーグ復帰時72試合の出場停止処分を受けた。イム・チャンヨンはその後、KIAタイガースでプレーし、2019年に引退した。
オ・スンファンは米メジャーリーグのセントルイス・カージナルスに移籍し、2019年にサムスン・ライオンズに復帰した。現在、肘の手術を終えて出場停止の懲戒を履行中だ。オ・スンファンがメジャーに進出できた理由は、アメリカ現地でギャンブルを大きな問題と見なかったからだ。
たしかにオ・スンファンは賭博をしたが、自分のお金を使った。一方でカン・ジョンホは、殺人未遂につながる可能性まである飲酒運転をしたという点で異なる。
カン・ジョンホはピッツバーグ・パイレーツ所属だった2016年、ソウル江南(カンナム)で中央線を超える衝突事故を起こした。彼は裁判を通じて懲役8カ月、執行猶予2年を宣告された。さらにカン・ジョンホはネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)時代、過去に2度も飲酒運転をした事実が明らかとなり、非難の中心に立った。
飲酒運転によって就労ビザが下りなくなったカン・ジョンホは、2017シーズンを丸ごと無駄にした。翌2018年にかろうじてビザが発給されてアメリカの地を踏んだが、以前の技量を発揮できず、2019年8月にパイレーツから放出された。
今年は個人トレーニングを行い、アメリカ進出を狙ったが、最終的に失敗。現在、KBOリーグの扉を叩いた状態だ。
しかしカン・ジョンホの飲酒問題は計3度に上り、すでに“三振アウト”の状態といえる。
カン・ジョンホ側は、過去2度の飲酒運転は遡及対象ではなく、2016年の飲酒運転の罰則はすでに受けたと釈明すると見られている。今回、再びKBOの懲戒を受けるとなれば、二重処罰となるとし、懲戒レベルを減らそうとするだろう。
しかしKBOは飲酒運転に対して、断固とした立場を見せている。KBOの懲戒レベルがカン・ジョンホ側の予想より強力な場合、彼の韓国復帰は困難にぶつかる。
もしKBO賞罰委員会で1年ではなく、2~3年以上の出場停止処分が下れば、カン・ジョンホの年齢は30代半ばとなる。韓国復帰はますます厳しくならざるを得ない。
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