“身長2m以上はダメ”韓国プロバスケ新ルールの功罪「韓国ビッグマンの活躍も笑えない」

バスケットボールが速くて面白くなったと聞く。ただ、だからといって手放しで喜ぶわけにはいかない。

韓国バスケットボールリーグ(KBL)が2018-2019シーズンを控えて設けた、外国人選手の身長を制限する新ルールの功罪とは。

KBLのキム・ヨンギ前総裁は、退任を控えて前代未聞の外国人選手の身長を制限する規定を設けた。各チームに所属できる2人の外国人のうち、1人(長身外国人選手)の身長を200cm以下に、もう1人(短身外国人選手)の身長を186cm以下に制限した。

昨シーズンまでは、長身外国人選手の身長制限はなく、短身外国人選手だけ193cmの身長制限があった。しかし、大多数のチームが規定に違反しない範囲で大柄な選手を“短身外国人選手”として起用したため、短身外国人選手の制限を厳格化した。

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さらに、韓国のビッグマンたちの活躍度を高め、速いバスケットボールで楽しみを与えるとして、長身外国人選手にも身長制限が設けられた。

200cm以上の選手がいなくなったため、キム・ヨンギ前総裁の考え通り、試合の流れは速くなった。以前より面白くなったという評価も増えている。

韓国のビッグマンたちも活気を取り戻した。韓国トップのセンターである安養KGC人参公社のオ・セグン(200cm)が活躍しており、昌原LGセイカーズのキム・ジョンギュ(207cm)が記録を伸ばしている。

昨シーズン、1試合当たり平均10.7点、6リバウンド、0.8ブロックを記録したキム・ジョンギュは、今シーズンは1試合当たり12.1点、8.2リバウンド、1.4ブロックを記録している(11月27日現在)。

また、仁川電子ランドエレファンツ(202cm)も、1試合当たり11.9点、4.9リバウンドと、記録を伸ばしている。同じく電子ランドに所属する200cmのフォワード、カン・サンジェの成績も、1試合当たり12.9点、5.9リバウンドと上昇カーブを描いている。

韓国に帰化した蔚山モービスフィバスのリカルド・ラトリフ(韓国名はラ・ゴナ)

表面的には、身長制限がポジティブな影響を与えているように見える。

問題は、韓国ビッグマンたちが“井の中の蛙”になりかねないという点だ。KBLのAクラブの監督は言う。

「韓国のビッグマンたちがうまくやっているが、笑うことができるだろうか? 韓国ビッグマンのなかで外国人選手を抑えられるのはオ・セグンだけだ。他のビッグマンたちの記録が伸びたのは、自分と似たような身長の小さな外国人選手が相手で、以前より恐れなくなったからだ。この状態で国際大会に出場して、韓国ビッグマンたちがKBLで見せているような活躍ができるかはわからない」

身長制限の副作用

また、Bクラブの監督もこう嘆く。

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