韓国女子ゴルファーとプロ野球選手の“関係性”が話題だ。
韓国女子ゴルファーのユン・イナ（21）とプロ野球選手のカン・ベクホ（25、KTウィズ）が、格別な“友情”を見せている。ともに大変な時間を体験したことで、お互いを応援し頼り合う“本物の兄妹”のような関係性となった。
実際、カン・ベクホは7月のプロ野球オールスターゲームの休息期間、韓国女子ツアーの「ロッテオープン」でユン・イナを応援する姿が捉えられた。このため、一部ではカン・ベクホとユン・イナに“熱愛説”も提起した。
ただ、本紙『スポーツソウル』の取材の結果、2人は恋人関係ではないことが確認された。
“熱愛説”について、ユン・イナの所属事務所の関係者は「熱愛ではない。親しい兄、妹のような関係」とし、「私も2人が付き合っているのではないかという話を聞いたが、事実ではない。たまに連絡して応援も来るようだが、付き合っている仲ではない」とし、うわさを否定した。
KTの関係者は「選手個人の私生活なので確認することはできない」としながらも、「（カン・ベクホとユン・イナは）親しい間柄だと知っている」と伝えた。
熱愛説は否定されたが、共通点はある。2人とも厳しい時間を乗り越えて復調し、良いパフォーマンスを発揮しているという点だ。
ユン・イナは2022年の「DBグループ・第36回韓国女子オープン・ゴルフ選手権大会」で“誤球プレー”を犯し、3年間の出場停止処分が下されたが、今年1月に処分が「1年6カ月」に減免され、4月からツアーに復帰した。
処分が減免されたとはいえ、最後の大会出場から2年近い空白期間があった。それでも、ユン・イナは復帰後すぐに本調子を取り戻し、今シーズン行われた16大会でトップ10入りを9回果たした。
そして、8月初旬に行われた「第11回済州三多水マスターズ」で、ついにシーズン初優勝を成し遂げた。
対するカン・ベクホも近年の不振を破り、上昇の勢いに乗っている。
カン・ベクホはこの2年間、度重なる負傷で動力を失った。
実際、2022年シーズンは62試合に出場して打率0.245、6本塁打、29打点、OPS（出塁率+長打率）0.683と最悪の年を送り、昨季も71試合で打率0.265、8本塁打、39打点、OPS 0.763を記録した。不振の連続だった。
ただ、挽回の思いがあったのか、今季のカン・ベクホは116試合で打率0.291、24本塁打、77打点、OPS 0.854を記録し、“天才打者”として復活した。
まだレギュラーシーズンが終了していない点を考慮すれば、今後さらに優れた成績も期待できる。
これだけではなく、“アメリカ進出”に向けた願いも似ている。
ユン・イナは韓国女子ツアー復帰とともに、米国女子ツアー挑戦への計画も立てた。
現時点で計画は順調だ。世界ランキングは52位（8月12日現在）まで引き上げ、米国女子ツアーのQシリーズ最終戦直行のチャンスも近づいた。
米国女子ツアーでは世界ランキングに基づき、Qシリーズで予選免除などの特典を与えている。
世界ランキング75位以内であれば、予選免除で直ちに最終戦に出場することができ、76位からは順位に応じて1次及び2次予選を経る過程を通過しなければならない。
ユン・イナがQシリーズの出場締め切り期限である10月8日までに世界ランキング75位以内を維持できれば、最終戦に直行できる。米国女子ツアー挑戦の夢が現実味を帯びている。
カン・ベクホもMLB進出候補の一人だ。不振に陥る前は、サンフランシスコ・ジャイアンツに所属するイ・ジョンフ（25）と肩を並べる存在だった。
現在は一足先に渡米されたが、まだ間に合う。兵役特例の恩恵も受けた。現在25歳のカン・ベクホにも、まだMLB挑戦の機会が十分に残されているという意味だ。
打撃面ではその優秀さが韓国プロ野球で証明されているが、守備や走塁などは疑問符が残る。これまで一塁手、外野手などで起用されたカン・ベクホは現在、捕手を主戦場としているが、確固たるポジションがないことも弱点になりかねない。強みの打撃もさらに強化しなければならない。
今年が終われば、カン・ベクホはMLBへのポスティングの資格を得る。来年がダメでも、その翌年にチャンスがある。MLBのスカウトに“確信”を与えなければならないのが宿題だ。
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