韓国Kリーグ、開幕前メディアデー開催も不満の声続出「声聞こえない」「一体感が感じられない」

2021年02月25日 サッカー #Kリーグ

Kリーグのメディアデーは新シーズン開幕前の重要なイベントだ。冬季キャンプを終えた各チームの監督と代表選手がファンと出会う初めての公式の場だからだ。

ところが、今シーズンのKリーグ1(1部)メディアデーは相次ぐ放送事故によって物足りなさを残したまま終了した。

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去る2月22日、Kリーグ1メディアデーがソウルの牙山(アサン)政策研究院で行われた。今シーズンのメディアデーは新型コロナウイルス感染症を考慮し、各チームがオンライン上で出席した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

問題は、放送事故と言っても過言ではない状況が相次いで発生したという事実だ。通信はつながりにくく、画面は切れ、音声が聞こえない事態が続けて起きた。

大邱(テグ)FCと水原(スウォン)FCが開幕戦関連のインタビューをしている最中にはいきなり画面が切れ、他チームの選手が映るハプニングがあった。

城南(ソンナム)FCのキム・ナミル監督は答弁がまったく聞こえず、インタビューがまともに行われなかった。しばらく後に再び行われたインタビューでも是正されなかった。司会がイヤホンを交換するなど機転を利かせ、辛うじてキム・ナミル監督の声を聞くことができた。

ライブ放送のコメント欄には、メディアデーの運営に不満を表すメッセージが多く寄せられた。

終わりも不安定だった。司会者が最後のコメントをしている最中に外部の音声が混じり、画面送出が終わった後には制作陣の私的な会話がそのまま流された。最初から最後まで運営が未熟だった。

韓国プロサッカー連盟の関係者は「リハーサルをしたものの、通信が不安だった。進行が不十分だったのは事実だ」と述べ、頭を下げた。

一体感のないメディアデーに

メディアデーの形式にも物足りなさが残った。

同日のイベントでは、開幕戦の対戦カード同士のインタビューのみ行われた。開幕戦に顔を合わせる両チームの監督とキャプテンが登場し、質問と回答を交わすフォーマットだった。

このため、質問や回答は開幕戦に限られた。シーズン全体を包括すべきメディアデーで、この話題が大半を占めた格好だった。

優勝争いを繰り広げる全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースと蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の舌戦や、イ・チョンヨン(32、蔚山現代)とキ・ソンヨン(32、FCソウル)にの対話も見られなかった。共通の質問もなく、シーズンやチーム全体を見るに値するイシューも見当たらなかった。

一部チームの監督や選手は、自分の番が終わるやいなやメディアデーの最中にもかかわらず席を立った。一堂に会して善意の競争を誓う姿もなく、一体感を感じにくいイベントだった。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

昨年、プロ野球やプロバレーボール、プロバスケットボールなど、ほかのプロスポーツはメディアデーを生中継した。メディアデーの視聴プラットフォームはインターネットのみに限定しなかった。しかし、この日のメディアデーの視聴環境はポータルとユーチューブだけだった。連盟の関係者は「放送中継の編成を調べたが、確保できなかったため、インターネットだけで中継した」と説明した。

残念な印象が残る形となったKリーグのメディアデー。2021シーズンの開幕戦は来る2月27日に行われる。

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