韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)は11月9日、「KLPGA 2024正規ツアーシード順位戦」に過去最多となる外国人選手が参加していることを明らかにした。
韓国女子ツアーの正規ツアー(1部)に参加している外国人選手は、予選に出場した選手14人、本選に直行した選手8人の計22人で、史上最多の人数だ。
国籍はタイと日本が各6人ずつで最も多く、アメリカ、オーストラリア、中国、台湾が各2人ずつと続いた。
そのほか、カナダやグアテマラなど多様な国籍の選手たちが、正規ツアー出場権を得るためにシード順位戦に臨んでいる。
正規ツアーシード順位戦に出場する外国人選手が増えているのは、今年から外国人専用のトーナメントである「KLPGAインターナショナル・クオリファイング・トーナメント」(以下、IQT)の恩恵を拡大したことが大きく作用したものとみられる。
KLPGAは今年からIQT優勝者に正規ツアーシード権を付与し、従来は3位まで与えられた正規ツアーシード順位戦本選直行の枠を8位にまで拡大するなど、恩恵を大幅に増やした。
これによって、多くの外国人選手がIQTに参加し、上位30%に与えられる正規ツアーシード順位戦予選の参加資格を与えられる人数も拡大した。
なお、去る10月10日から13日にかけて行われた今年のIQTには、日本から吉津谷彩香(21)、エイミー・コガ(28)、今綾奈(25)、鬼塚貴理(22)、水野円琳(22)、澤田知佳(25)、隅原実優(23)、鈴木愛佳子(23)が出場。
日本人トップは7アンダーで4位タイのエイミーで、2番目は4アンダーで7位タイの鈴木。ほかでは、吉津谷が28位(4オーバー)、隅原が32位タイ(7オーバー)、水野が35位タイ(9オーバー)、鬼塚が38位タイ(11オーバー)、今と澤田が43位タイ(16オーバー)だった。
また、KLPGAは昨年から外国人選手も韓国人選手と同じ条件で大会に出場できるよう、韓国女子ツアー進出のためのハードルを下げた。
準会員選抜戦とジャンプツアー(3部)を外国人選手に全面開放し、これを通じてジャンプツアー第1戦優勝者の吉津谷を含む3人の選手が正規ツアーシード順位戦予選の出場機会を得た。
このほか、新武真利(27)と新武恵利(27)の双子姉妹など、正規ツアー進出を目指す外国籍の正会員5人も出場した。
正規ツアーシード順位戦予選で好成績(A組・B組各33位、C組34位まで)を収めた選手は本選に進出し、より熾烈な勝負を繰り広げることになる。
正規ツアーシード順位戦予選では、今月7日から8日にかけて行われたA組に出場した新武真利は通算11オーバーの112位、同期間に行われたB組に出場した吉津谷はイーブンパーで44位だった。
また、本日(11月9日)から10日にかけて行われるC組には、新武恵利、横山瑞河(25)らが出場している。
来る11月14日から17日にかけて務安(ムアン)CCで行われる正規ツアーシード順位戦本選で、正規ツアー出場権を得る外国人選手は誰になるのか、今後どのような活躍を見せるのか、見守る価値がある。
なお、IQTを通じて正規ツアーシード順位戦予選または本戦出場の機会を得た14人のうち、1人を除くすべての選手がシード順位戦に参加したことで、韓国女子ツアーに対する世界的な関心と意志を感じることができた。
KLPGAは今後も、韓国女子ツアー進出を試みる外国人選手たちが活動できる機会の場を設けるなど、グローバルツアー発展のために多様な試みを行っていく計画だ。
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