Jリーグと対照的…韓国Kリーグのクラブが若手の欧州進出に“慎重”すぎる理由

カタールW杯ガーナ戦で韓国人選手初の1試合2ゴールに成功したチョ・ギュソンは、昨季Kリーグ1得点王(17ゴール)、FAカップMVPと個人タイトルを席巻した。すでに欧州の多くのチームがラブコールを寄せているが、新シーズンのKリーグ1で王座奪還を目指す全北現代からは、キム・サンシク監督もフロントも「あと6カ月」と慰留した。

ただ最近、チョ・ギュソン獲得を望む欧州チームが300万ユーロ(日本円=約4億2366万円)以上の高額な移籍金を受け入れたことで、残留の名分がぼやけている状態だ。

チョ・ギュソン

Jリーグからは今冬の移籍市場でDF岩田智輝(25、横浜F・マリノス→セルティック)、DF小林友希(22、ヴィッセル神戸→セルティック)、MF三竿健斗(26、鹿島アントラーズ→サンタ・クララ)、MF原輝綺(24、清水エスパルス→グラスホッパー)らが欧州進出。MF相馬勇紀(25、名古屋グランパス)もポルトガルのカーザ・ピアACへのレンタル移籍が決定的とされている。

しかし対照的に、Kリーグでは現時点で欧州移籍が正式発表された選手はいない。

Kリーグの複数のクラブ関係者は、「若手の欧州ビッグリーグやビッグクラブへの直行は慎重にならなければならない」と口を揃える。

なかでも、とあるクラブの事務局長は2010年代の韓国サッカーをけん引した“ロンドン五輪ベスト4世代”に言及。

「(当時は)ビッグリーグに進出した選手が多くいたが、早すぎる年齢で挑戦したことで適応に失敗し、負傷など苦労した選手が多い。イ・ジェソン(30、マインツ)のようにKリーグで確実に実力を証明して欧州に進出した選手の成功確率が高かったように、(現在の若手も)賢く判断してほしい」と伝えていた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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