久保元同僚イ・ガンインのW杯出場を「クラブもファンも切望」…マジョルカCEO直撃インタビュー

下部組織から過ごしたバレンシアでは出場機会を得られなかったイ・ガンインは、昨季にフリーでマジョルカに加入した。

同年シーズンは日本代表MF久保建英(21、レアル・ソシエダ)ともプレーし、キャリア最多のリーグ戦30試合(1ゴール2アシスト)に出場。ただ、そのうち先発は半分の15試合だった。

だが、今季は一段階生まれ変わった姿を見せている。現在まで行われたリーグ戦14試合にすべて出場し、うち13試合で先発出場した。そして、2ゴール3アシストの活躍を披露している。

ゴールやアシストの数字と関係なく、イ・ガンインは持ち味の創意的なパスとゲームコントロール能力でマジョルカの攻撃をけん引している。まさにディアスCEOの言葉通り、チームになくてはならない存在となっている。

(写真提供=REX/アフロ)イ・ガンイン

ただ、そんなイ・ガンインも韓国代表では重用されていない。今年9月に行われた国際親善試合2連戦では1分もプレーすることができなかった。韓国代表率いるパウロ・ベント監督がイ・ガンインを起用したのは、彼が前回招集された昨年3月の日本代表との国際親善試合が最後だ。

韓国代表は明日12日にW杯メンバー26人を発表するが、そこでベント監督がイ・ガンインの名前を読み上げるかに関心が集まっている。

サッカー界の一部では、キャプテンかつ絶対的エースのFWソン・フンミン(30、トッテナム)が眼窩骨折による手術で万全なコンディションでないなか、イ・ガンインが“プランB”の中核を担う要員として合流するのではないかと期待されている。もっとも、ベント監督は選手選抜や起用に保守的な性向を持つため、イ・ガンインの合流を断言することはできない。

イ・ガンイン獲得に大きな役割を果たしたディアスCEOは、「ラ・リーガでも彼の才能は大きく注目されている。W杯に出場すれば、イ・ガンインが韓国の目標を達成するために確実に助けになると思う」と期待を寄せた。

また、「イ・ガンインは何より、持ち合わせているものがとても多い選手だ」とし、「ラ・リーガで通用している彼の才能をW杯本大会で使わない理由はない」と言い切った。

(写真=現地通信員撮影)ディアスCEO

イ・ガンインはW杯メンバー発表前最後の試合であるアトレティコ戦でも先発出場し、後半17分にベンチに下がるまで献身的なプレーを見せた。試合はマジョルカが1-0で勝利している。

現地で会ったマジョルカのファンも、イ・ガンインのカタールW杯行きを支持した。

イ・ガンインのサイン入りユニホームを誇らしげに見せてくれたアドリアンさんは、「イ・ガンインは韓国がソン・フンミンの次にW杯に連れていかなければならない選手だ。今季のパフォーマンスは素晴らしい」と褒めたたえた。

また、友人のイバンさんも「イ・ガンインは韓国で最も大きな才能を持った選手の一人だ。彼をW杯に連れて行かないのは間違いだと思う」と進言した。

(写真=現地通信員撮影)マジョルカファンのアドリアンさん、イバンさん

なお、韓国代表は11日のアイスランド戦、12日のメンバー発表以降、14日に開催地カタールへ出発し、欧州組と現地で合流する。

グループステージでは24日にウルグアイ代表、28日にガーナ代表、12月3日にポルトガル代表と対戦する予定だ。

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