キム・ラギョンは負傷後、手術をせずに日本でリハビリに邁進してきたが、結局手術することを決め、韓国行きを選んだ。11月5日に帰国し、8日に手術を行う予定だ。
韓国女子野球選手としては初めてトミー・ジョン手術を受けることになるキム・ラギョン。彼女の肘にメスを入れるのは、韓国プロ野球、斗山(トゥサン)ベアーズお抱えの清潭リオン整形外科で行われるという。
手術を控え、キム・ラギョンは本紙『スポーツソウル』との電話インタビューで「日本の舞台を踏むやいなや負傷し、残念だ。選手人生で最も大きな負傷だ。しかし、手術を成功的に終え、一生懸命リハビリし、再び日本に挑戦する」と力強く語った。
右腕のキム・ラギョンは2015年、満14歳で最年少国家代表に抜擢されて以来、5年連続で代表に選ばれている。韓国女子野球界が誇る「エース」であり「看板」だ。
2018年にはアメリカ・フロリダで行われた世界女子野球ワールドカップ(WBSC)に出場。オランダ戦ではキム・ラギョンが3.2イニング2失点6奪三振と好投し、9-8の劇的な逆転勝利に導いた。
その後、2020年にソウル大学体育教育学科に入学し、韓国の女子野球選手としては初めて大学リーグの正式選手としてマウンドに上がっている。
実力だけでなく、「韓国女子野球の発展に貢献したい」と、昨年9月には「JDB(Just Do Baseball)」というチームを設立している。女子野球チームで初めて男子社会人3部チームと試合に出場し、韓国女子野球の根本的な成長のために奮闘した。
また今年3月には、「女子野球活性化」に向けた基金を集めるためにクラウドファウンディングを進め、達成率181%を達成したことで話題になった。これは学業と日本進出を準備する忙しい時期にもかかわらず、後輩たちが野球選手という夢に向かって楽しむことを願う気持ちで進めたプロジェクトだった。
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