天野純の蔚山現代が17年ぶりKリーグ制覇目前!本日(10月11日)勝てば自力優勝が確定

チームの勢いは最高潮だ。

去る8日、ホームの蔚山文殊サッカー競技場で行われた第35節の全北現代との“現代家(ヒョンデガ)ダービー”。

蔚山現代は同日、後半終盤まで1点ビハインドの状況に追い込まれていたが、途中出場のハンガリー代表FWマルティン・アダム(27)が後半アディショナルタイムに決めた2ゴールで2-1の劇的な逆転勝利を収めた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)逆転弾を決めたアダム(中央)。元G大阪キム・ヨングォン(右)も感情を爆発

勝利の瞬間、会場に駆け付けた約2万人のホームファン・サポーターだけでなく、すべてのクラブ関係者が喜びの涙を流していた。

蔚山現代は昨季までの直近3シーズンですべて全北現代の逆転優勝を許した。特に、最終盤の現代家ダービーでは全北現代に勝つことができず、“全北トラウマ”に苦しめられてきた。

今季も、5日に行われたFAカップ準決勝では延長戦の末に1-2の逆転負けを喫するなど、タイトル獲得に暗雲が立ち込めた。それでも、最大の目標にかかげたリーグ優勝をめぐる最後の“天王山”で、劇的な逆転勝利を果たし歓喜の涙を流した。

そんな蔚山現代だが、あいにくにも次戦は浦項が敵地で待ち受けている。

浦項は近年、決定的瞬間で蔚山現代の優勝を阻んできた存在だ。蔚山現代特に、2013年と2019年にいずれも「12月1日」の試合で恥辱的な敗戦を喫し、優勝トロフィーを逃してきた。

2013年、リーグ最終節で引き分けでも優勝が可能だった蔚山現代は、後半アディショナルタイムに浦項の決勝ゴールを許して王者の座をかっさらわれた。

2019年にも最終節で対戦し、当時も蔚山現代が引き分け以上で優勝決定という状況だった。しかし、結局はホームで浦項相手に1-4の大敗を喫し、手中に収めていたはずのトロフィーを逃してしまった。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)今年7月に行われた浦項対蔚山現代。当時は蔚山現代が2-0で勝利

今季最後の東海岸ダービーも激しい戦いが予想されている。

浦項は現在、勝ち点55で蔚山現代と全北現代に次ぐ3位だ。3位には来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ出場権が与えられるだけに、浦項としては絶対に退くことができない。

それに加えて、ホームでライバルの蔚山現代の優勝セレモニーを見たくないという意志で固まっている。

天野だけじゃない…蔚山現代に多い“Jリーグ経験者”

 

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