「すごく良いですね。本当に幸せです。日本でプレーしていた頃は、シーズンの目標や人生の目標を書くとき、いつも“結婚”というのも書いていたのですが、韓国でそれを達成することができました。
やっぱり、家に誰かいるということが本当に落ち着きますね。自分の味方が一人増えたような気がします。妻と一緒にスタジアムに行くこともありますし、妻が自分の試合を見に来てくれるので、それがとても幸せで嬉しいです。
妻は僕がガンバから名古屋に移籍したときに難しい時間を過ごしたことをわかっていますし、僕自身、妻のおかげで日本生活を上手く過ごせたと思っています」
―奥さまとはJリーグでプレーしていた頃からお付き合いされていたのですね。
「僕たち夫婦は日本に対する感謝の気持ちを持っていて、僕がKリーグに復帰して半年が経った2021年の夏に、名古屋が僕にもう一度オファーをしてくれたんです。当時は“また行くべきか”と少し悩みました。ただ、クラブが早い段階で断ったので、移籍は実現しませんでしたが。
それでも、名古屋が僕のことを忘れず、獲得の意思を示してくれたことに対して感謝の気持ちでいっぱいでした。その後、(名古屋が優勝した)昨年のルヴァンカップ決勝も、韓国から一生懸命応援していました。この機会を借りて、名古屋グランパスには本当に感謝していて、僕たち夫婦が感謝の気持ちを持っていること、今も恋しく思っていることを必ず伝えてください。
振り返ると、名古屋時代には大森征之スポーツダイレクター(当時)やマッシモ・フィッカデンティ監督(当時)、チームメイトが本当によくしてくれました。今も名古屋には本当に最高の思い出しかないですし、家には名古屋のユニホームを飾っています。それほど名古屋に対する感謝の気持ちが大きかったので、ぜひ感謝の言葉を伝えたかったんです」(つづく)
(取材・文=姜 亨起)
■【前回】Jリーグで愛されたオ・ジェソクが今こそ語る、「名古屋移籍」と「韓国復帰」の裏側