イングランド・プレミアリーグのウォルヴァーハンプトンに所属する韓国代表FWファン・ヒチャン(26)が、入隊直前の近況を公開した。
ファン・ヒチャンは6月9日、インスタグラムを更新。
「行ってきます。3週間後にまた会いましょう」とキャプションに綴り、2枚の写真を投稿した。
投稿を見ると、鏡越しに自撮りをするファン・ヒチャンの姿が写っている。注目すべきはその髪型で、つい先日のチリ代表戦(6月6日)まで前髪のあったヘアスタイルが、短く切りそろえられた坊主頭となっている。
チリ戦を最後に代表を離脱したファン・ヒチャンは、同日(9日)午後から忠清南道(チュンチョンナムド)論山(ノンサン)にある陸軍訓練所に入隊した。今後3週間、ファン・ヒチャンは同所で基礎軍事訓練を受ける予定だ。
韓国では成人男子に兵役義務が設けられているが、スポーツ選手の場合はオリンピックで金・銀・銅、アジア大会で金メダルを獲得すれば、「芸術・体育要員」資格を得て兵役免除の恩恵を受けることができる。
ファン・ヒチャンは去る2018年、ジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得したことにより、FWソン・フンミン(29、トッテナム)やFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)らとともに兵役免除の恩恵を受けていた。
ただ、「兵役免除」といっても完全に兵役義務から解放されるわけではない。「芸術・体育要員」資格では、新兵たちが受ける基礎軍事訓練に参加し、自身の特技分野を生かしたボランティア活動を544時間消化することで、「兵役義務を遂行した」とみなされる。
このため、ファン・ヒチャンは欧州のシーズンが終了したこのタイミングで基礎軍事訓練に参加することを決めた。今月2日のブラジル戦、6日のチリ戦でプレーしたファン・ヒチャンだが、本日(10日)行われるパラグアイ戦、14日のエジプト戦は訓練所のテレビで見守ることになる。
なお、ファン・ヒチャンの投稿には、「行ってらっしゃい!」「ファイティン」「ケガしないでね」「髪切ってもカッコいいね」といったコメントが寄せられていた。
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