イングランド・プレミアリーグのウォルヴァーハンプトンに所属する韓国代表FWファン・ヒチャン(26)が、基礎軍事訓練参加によって6月の国際Aマッチを途中離脱することになった。
韓国サッカー協会(KFA)は5月27日、ファン・ヒチャンが来る6月6日のチリ代表戦後、基礎軍事訓練参加のため招集解除されることを発表した。
併せて、代替選手としてU-23アジアカップに出場するU-23韓国代表メンバーに選ばれていたFWオム・ウォンサン(23、蔚山現代)を招集したことも伝えた。これにより、U-23韓国代表はMFヤン・ヒョンジュン(20、江原FC)を追加招集した。
このため、ファン・ヒチャンは6月2日のブラジル代表戦、6日のチリ代表戦までの2試合を終えた後、韓国代表を離脱。10日のパラグアイ代表戦、14日のエジプト代表戦の欠場が決定した。
韓国では成人男子に兵役義務が設けられているが、スポーツ選手の場合はオリンピックで金・銀・銅、アジア大会で金メダルを獲得すれば、「芸術・体育要員」資格を得て兵役免除の恩恵を受けることができる。
ファン・ヒチャンは去る2018年、ジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得したことにより、FWソン・フンミン(29、トッテナム)やFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)らとともに兵役免除の恩恵を受けていた。
ただ、「兵役免除」といっても完全に兵役義務から解放されるわけではない。「芸術・体育要員」資格では、新兵たちが受ける基礎軍事訓練に参加し、自身の特技分野を生かしたボランティア活動を544時間消化することで、「兵役義務を遂行した」とみなされる。
そのため、ファン・ヒチャンは欧州のシーズンが終了したこのタイミングで、基礎軍事訓練に参加することを決めた。なお、ファン・ヒチャンの具体的な入所日などは明らかになっていない。
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