本日(4月22日)、ベトナム・ホーチミンのトンニャット・スタジアムで行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループHの第3節で、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースとホアンアイン・ザライFC(ベトナム)が激突する。
全北現代は去る19日の第2節で横浜F・マリノス(日本)と対戦し、FWスタニスラフ・イリュチェンコ(31)のPKによる1点を守り切って1-0と勝利を収めた。これで2試合を終えて1勝1分の勝ち点4とし、横浜FMを抜いてグループ首位に浮上した。
そんな全北現代は、今回の第3節と来る25日の第4節でホアンアイン・ザライと2連戦を戦う。
自国ベトナム開催で圧倒的なホームアドバンテージを持つホアンアイン・ザライは、初戦で横浜FMに1-2で敗れたものの、第2節ではシドニーFC(オーストラリア)と1-1の引き分けを演じるなど、決して侮ることのできない相手だ。
第3節での初対戦に先立ち、21日に行われた前日記者会見には、全北現代からキム・サンシク監督とキャプテンのDFホン・ジョンホ(32)が出席。
「横浜FM戦の勝利で我々が望む位置(グループ首位)に立つことができた」と前節を振り返ったキム・サンシク監督は、「ホアンアイン・ザライはホームチームであるだけに、現地ファンの応援のなかで試合を戦うが、戦術的にも体力的にもしっかり準備して良い試合をしたい」とコメント。
ホン・ジョンホは、第2節で全北現代以外の韓国勢がいずれも東南アジア勢に敗れたことに触れ、「第2節では韓国勢が東南アジア勢に“一撃”を受けた。絶対に油断せず、2連戦を上手く準備して自分たちの望む結果をもたらしたい」と、慢心することなく試合を戦うことを誓った。
以下、キム・サンシク監督、ホン・ジョンホとの一問一答。
◇
―試合に向けた覚悟は。
キム・サンシク監督「横浜FM戦の勝利を通じて、我々が望む位置に立つことができた。ベトナムに来て目標としていたグループステージ通過のため、ホームチームであるホアンアイン・ザライとの重要な2連戦を控えている。ホアンアイン・ザライはホームチームであるだけに、現地ファンの応援のなかで試合を戦うが、戦術的にも体力的にもしっかり準備して、良い試合ができるようにしたい」
―現在、選手たちのコンディションはどうか。
キム・サンシク監督「初めてベトナムに入国したときよりは、練習や試合を経てコンディションを取り戻すことができている。新型コロナの影響でともにできなかった選手たちも合流しているので、より我々が望む試合ができるだろう。ベトナム入りする前の予想よりも気候への適応が難しかったが、現在はだいぶ適応できている」
―これまでの2チームと異なり、第3節ではベトナムのホームチームを相手にする。この部分についてどう考えているか。
ホン・ジョンホ「グループ第2節では韓国勢が東南アジア勢に“一撃”を受けただけに、絶対に油断せず、2連戦を上手く準備して、自分たちの望む結果をもたらすようにする」
―ホアンアイン・ザライで最も警戒している選手を挙げるならば。
キム・サンシク監督「ホアンアイン・ザライの外国人選手とベトナムの選手はいずれも競争力のある選手ばかりだ。特に、10番のグエン・コン・フオン、9番のグエン・バン・トアンの能力が良いようだ。ベトナムの選手は体力的にも技術的にも大きく成長した。(ベトナム代表に)パク・ハンソ監督が就任して以降、ベトナムの選手たちが国際大会で良い成績を収めており、国際大会に自信をもって臨んでいる。今まで以上に警戒しなければならない」
―ベトナムを含む東南アジアの選手のなかで、Kリーグや全北現代に通じる選手がいると思うか。
キム・サンシク監督「ベトナム含め東南アジアの選手はフィジカル的に良くなったので、Kリーグやアジアでも競争力があると思う。東南アジアの選手を全北現代に迎え入れたい考えは十分持っているが、東南アジアの選手も年俸が大幅に上がっている。ホアンアイン・ザライの選手のなかでは、9番のグエン・バン・トアンがKリーグでも通じるだろう」
■【一問一答】全北現代、横浜FM戦勝利は「選手の“勝ちたい”意志が強かった」
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