女子ゴルフ世界ランキング1位のコ・ジンヨン(26)が、4月21日から24日にかけて米カリフォルニア州のウィルシャーCCで行われる「DIOインプラントLAオープン」を通じて、2週間ぶりに米国女子ツアーを戦う。
世界1位に君臨するコ・ジンヨンは、ほかの選手よりもさらに大きな“プレッシャー”を常に受けている。それは優勝に対する心理的な圧迫感だ。
米プロバスケNBAのフィラデルフィア・76ersのドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、「プレッシャーは勝者が享受できる権限」という意味で、「プレッシャーは特権だ(Pressure is Privilege)」と表現したことがある。
ウィルシャーCCで本紙『スポーツソウル』の取材に応じたコ・ジンヨンは、「上手い選手もそうでない選手も、心理的負担を感じるのは同じでしょう」と伝えた。そして、「いつかそれが懐かしくなるときがあると思います」と、勝者がプレッシャーを避けられないことを否定しなかった。
そして、自身の強靭なメンタリティについて、「心理相談の先生の助けが大きかったです。ポジティブなメンタルを持つうえで、周囲の多くの方々の助けも欠かせませんでした」と述べた。
4日間のラウンドで揺るがないメンタルを維持し続けることが成功の秘訣だ。コ・ジンヨンもその点を認めつつ、「生まれつきの天才より努力する天才に成長したいです」と、世界女王に君臨する今も努力を怠っていないことを強調した。
そんなコ・ジンヨンは、先週の米国男子ツアー「RBCヘリテージ」で優勝したジョーダン・スピース(28、アメリカ)についても語った。彼女は「多くの人がスピースのスイングフォームを指摘し、“今後優勝は難しいだろう”と見通していました。ただ、スピース自身はコーチとともにこれが正しい方向であると信じて突き進みました」とし、「これこそがポジティブなマインドでした」と伝えた。
また、「ありきたりな話ですが、大会に出場するときに優勝は考えていません。最高のパフォーマンスを見せるという姿勢で予選を通過し、トップ10に入れれば良いという気持ちで臨んだら、結果が良くなります」とし、「昨年は最高のシーズンを送りましたが、序盤の成績は良くなかった。大会を重ねながら最上の結果を得ることができました」と語った。
コ・ジンヨンは最後に、大会が行われるウィルシャーCCについて、「全長は短いですがグリーンが小さく、非常に厳しい(コースだ)と思います。ただ、毎回の大会が必ずしも長いコースで開かれるわけではないので、こうしたコースに適応することも重要だと思います」と分析し、最高のパフォーマンスを見せることを約束した。
前へ
次へ