2月19日、フクダ電子アリーナで2022明治安田生命J2リーグ第1節、ジェフユナイテッド市原・千葉といわてグルージャ盛岡の試合が行われた。
ユン・ジョンファン(尹晶煥)監督就任3年目の今季、悲願のJ1昇格が期待されるジェフユナイテッド市原・千葉。
11日に行われた「ちばぎんカップ」で、ユン・ジョンファン監督はJ1の柏レイソル相手に敗戦はしたものの「攻撃と守備の両方で修正し、補完すべき点は補完して開幕を迎えたい」と意気込んでいた。J1昇格を果たすためにも、J3からの昇格組である、いわてグルージャ盛岡を相手に、星を落とすわけにはいかない開幕戦となった。
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試合は前半26分、いわてグルージャ盛岡の右サイドからのセットプレーで、中村太亮が大外へストレートのボールを供給。そのボールが、「止まっているように感じて、うまく合わせられた」という宮市剛が、ファーサイドにワンタッチで蹴り込んで先制する。
このゴールが決勝点となり、いわてグルージャ盛岡がJ2初勝利を挙げた。
試合後、いわてグルージャ盛岡の秋田豊監督は、「開幕は非常に難しいゲームだと思うが、勝ったというのは選手たちにとっても、非常に自信につながるものだと思うし、これからJ2で戦う上で、心の支えになる1勝だと思う」とコメントした。
一方のジェフユナイテッド市原・千葉のユン・ジョンファン監督は、「開幕戦に向けていい準備をしてきたが、こういう結果になってしまったことを残念に思う」と述べた。
試合について、「相手のロングボールに対して嫌がるところがあった」とし、「2列目からのプレスが継続したので、前に行けない状況だった」と説明した。
「そのなかで誰かがボールをキープして、流れを我々の方にもってきてほしいと願ってはいたが、そのようにできなかった」と前半を振り返った。
「後半は負けている状況だったので、積極的に攻撃するように伝えた。櫻川ソロモンには、起点になるように要求した。活性化はしたが、追いつくことはできなかった」と話した。
昨年から昇格組に勝てていないことについては、「絶対に油断したわけではない」と強調した。
昨季終盤は13試合無敗のクラブ記録を樹立し、今季は結果を期待されるユン・ジョンファン監督にとって勝負の1年は、痛い敗戦スタートとなった。
(文=玉昌浩)
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