かつてオリックス・バファローズに在籍したアメリカ人投手タイラー・エップラー(28)が、韓国プロ野球KBOリーグのキウム・ヒーローズとの契約に近づいている。
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『MLBネットワーク』のジョン・ヘイマン記者は12月17日、自身のSNSで「エップラーがキウムとの契約に合意した」と伝えた。
エップラーは2014年のMLBドラフト6巡目でピッツバーグ・パイレーツの指名を受けるも、メジャーでの出場はなく主にマイナーリーグでプレー。マイナー通算成績は130試合(664イニング)41勝38敗の防御率4.24だった。
2019年には日本のオリックスに在籍し、24試合に登板して4勝4敗3ホールドの防御率4.02を記録。今年はワシントン・ナショナルズ傘下トリプルAでプレーしたが、19試合(72イニング)2勝9敗の防御率7.75に終わっていた。
キウムのコ・ヒョンウクGMは「エップラーと契約に近づいているのは事実だ」と認めると、「フィジカルテストなど最終的な検討を進めている。スカウトチームが今年7~8月にもチェックをしており、今回ドミニカで直接確認した投手の一人だ」と伝えた。
また、「経歴が決して良いわけではないのは確か」としつつも、「高身長(196センチ)から繰り出される球の角度が良い。(今年9月に退団した)ジェイク・ブリガムも直接見たことがあるが、エップラーを見たときはブリガムに劣るとは思わなかったし、むしろより優れていると思った。ブリガムは初めて見たときツーシームとスライダーが良かったが、球種が豊富ではなかった。ただ、エップラーはツーシーム、スライダー、カーブ、さらにはチェンジアップも良い」と、エップラーの可能性に注目した。
日本でプレーしてアジアの文化に接したこともポジティブな要素だ。コ・ヒョンウクGMも「日本での成績もそれほど悪いわけではなかった。日本での経験があるので、アジアの文化にもすぐ適応できると思う」と期待を寄せる。
ナショナルズ傘下での今季成績が優れなかった点については、「ナショナルズ傘下では投手コーチの勧めで低姿勢になって投球していた。新たな投球フォームに適応できず、良くない成績が出てしまったようだ。今回ドミニカで確認したときは、日本で投げていた当時の腕の位置まで戻っていた。以前のような投球フォームであればより良い成績を期待できそうだ」と、韓国でのポテンシャル発揮の可能性を見出していた。
今後、キウムは最終的な検討過程で問題が生じなければ、エップラーと正式に契約を結ぶ予定だ。
(記事提供=OSEN)
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