2021シーズンの韓国女子ツアーでは全29大会で計19人の優勝者が誕生した。
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シーズン前半だけで6勝を獲得し、年間MVPに相当する大賞や賞金女王に選ばれたパク・ミンジ(23)はもちろんのこと、ジャン・ハナ(29)やキム・ヒョージュ(26)など、トップクラスの選手が今季もトロフィーを掲げてみせた。
その一方で、今シーズンにプロ初優勝や数年ぶりとなる優勝を果たし、ゴルフファンに感動を巻き起こした選手もいる。
今季はシーズン2勝のキム・スジ(25)をはじめ、計4人の選手がプロ初優勝を達成したが、特にツアー11年目のクァク・ボミ(29)の優勝はゴルフファンの感動を呼んだ。
クァク・ボミは今季を最後に選手生活を終えようとしていたが、「第7回キョチョンハニー・レディースオープン」で初優勝を飾り、現役を続ける決意を明らかにした。
また、毎年シード順位戦に回っていたため神経をすり減らしていたイム・ジニ(23)も、「BCカード・ハンギョンレディースカップ2021」優勝で自身の名前をゴルフファンに印象付けた。
イム・ジニは今季の賞金総額が2017年から2020年まで正規ツアーで獲得した賞金総額より多いことからも、自分がこれまでになくさらに一段階成長したことを証明した。
ほかでは、昨シーズンを賞金ランキング61位で終え、“地獄”と呼ばれるシード順位戦に回る苦難を経験したチョン・イェソン(20)も、「エバーコラーゲン・クイーンズクラウン2021」で悲願の初優勝に成功。
ルーキーのソン・ガウン(20)は「ハナ金融グループチャンピオンシップ」で世界トップランカーのミンジー・リー(25)を破り、生涯初のトロフィーを手にした。この優勝もあり、ソン・ガウンは今季の新人王に輝いた。
久しぶりに優勝の栄光を味わった選手のなかでは、ツアー12年目のベテランであるイ・ジョンミン(29)が話題を呼んだ。
ルーキーだった2010年には日本ツアーの「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」にも出場した経験のあるイ・ジョンミンは、今年10月に行われた新設大会の「東部建設・韓国土地信託チャンピオンシップ」で優勝。
2016年の「ワールドレディスチャンピオンシップ」以来、約5年7カ月ぶりとなる勝利で通算9勝目を挙げた。
イ・ジョンミンのほかでは4選手も久しぶりに優勝。チ・ハンソル(25)は「第9回E1チャリティーオープン」で2017年11月の「ADTキャップス・チャンピオンシップ2017」以来3年6カ月ぶりにトロフィーを掲げ、キム・ヘリム(32)は「メッコール・モナパークオープンwith SBS Golf」で約3年2カ月ぶりに優勝し、通算7勝目を挙げた。
また、オ・ジヒョン(25)は2018年に優勝した「済州三多水マスターズ」以来、同大会で3年ぶりに優勝の喜びを味わい、パク・ジヨン(25)も「S-OILチャンピオンシップ」で2年11カ月ぶりに優勝した。
ちなみに、2021シーズンの韓国女子ツアーではホールインワンが計20回も生まれた。今季は歴代シーズンで3番目に多くホールインワンが生まれたシーズンとなり、優勝以外にも変わった楽しみがプレゼントされた。
また、計2万4482回のバーディが記録されるなかで“バーディクイーン”争いもいつにも増して激しかった。
今季の“バーディクイーン”に輝いたのはユ・ヘランだった。331個のバーディを記録したユ・ヘランは、2020シーズンの“バーディクイーン”イム・ヒジョン(329個)、今季上半期に最も多くバーディを記録したパク・ヒョンギョン(328個)を僅差で上回り、今季最も多くのバーディを記録した選手となった。
イーグルは計192回生まれた。そのうち、最も多くイーグルを記録した選手は、ソン・ユジン(21)、イ・ダヨン、チョ・アヨン(21)で、それぞれ5回イーグルを記録した。
2021シーズンの“長打クイーン”は、ドライブ飛距離平均250.9737ヤードを記録したイ・スンヨン(23)となった。
2021シーズンの韓国女子ツアーは、新型コロナウイルス感染症の長期化にもかかわらず、4つの新規大会を開催するなどの成果を収め、成功裏にシーズンを終えた。
感染は未だ収束していないが、韓国女子ツアーは今後も選手たちが安全な環境で最高のパフォーマンスを見せられるよう、そしてゴルフファンに多様で新鮮な楽しさを提供できるよう、最善を尽くしていく予定だ。
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