韓国代表、“鬼門”だった敵地イラン戦でのドロー決着に自国メディア「最大の山場を乗り越えた」

最大の山場を辛うじて越えることができた。

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韓国代表は10月12日(日本時間)、アウェーのアザディ・スタジアムで行われた2022年カタールW杯アジア最終予選でイラン代表と対戦し、1-1の引き分けに終わった。

敵地イラン戦での未勝利のジンクス(3分5敗)を破ることはできなかったが、10月シリーズを1勝1分で終えられたことは幸いだ。

韓国は4試合終えて2勝2分の勝ち点8で無敗を継続し、グループ2位の座を守った。首位イラン(3勝1分、勝ち点10)との差もキープした。

10月シリーズは韓国にとって最大の山場だった。ホームからアウェーに続く殺人的な日程のなかで、1974年の初対戦から過去一度も勝利したことがないアウェーのイラン戦が含まれていたからだ。

それまでの3試合で韓国が2勝1分とした一方、イランは無傷の3連勝をマークしていただけに、直接対決で敗れれば首位争いで後れを取る可能性が高かった。

このため、韓国サッカー協会はイランへの移動のためにチャーター機を用意し、選手のコンディション管理と時差適応に注力した。

その甲斐もあり、キャプテンのFWソン・フンミン(29、トッテナム)が2009年の元韓国代表MFパク・チソン以来約12年ぶりとなる敵地での得点に成功し、敗北は免れた。

(写真提供=韓国サッカー協会)イラン戦でゴールを決めたソン・フンミン

3位以下の混戦も韓国としては嬉しい。グループA最弱とされたレバノンがシリアを下し、勝ち点5(1勝2分1敗)で3位に浮上。UAEとイラク(以上3分1敗、勝ち点3)、そしてシリア(1分3敗、勝ち点1)は最終予選でまだ1勝もできていない状況だ。

アジア最終予選ではグループ2位までが本大会にストレートインできるため、首位イランと2位韓国としては、現在の順位を維持してもカタール行きのチケットを手にすることができる。

韓国率いるパウロ・ベント監督は試合後、「(イランと)お互いに良い試合をした。(4試合終えて)勝ち点8となったが、良い方向に進んでいると思う。これからは来る11月の最終予選に向けて準備を進める計画だ」と満足げな表情を見せた。

もっとも、今後も4度の中東遠征が待ち受けているだけに、安心するのはまだ早い。それでも、最大の山場とされた10月シリーズを無敗で切り抜け、それなりの成果は達成した。

韓国は11月のアジア最終予選で、11日にホームでUAE、16日にアウェーでイラクと対戦する予定だ。

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