イラク代表を率いるディック・アドフォカート監督が、韓国代表戦に挑む意気込みを明かした。
イラク代表は本日(9月2日)、アウェーのソウルワールドカップ競技場で行われる2022年カタールW杯アジア最終予選グループAの初戦で韓国代表と対戦する。
アドフォカート監督は、かつて韓国代表も率いたことで韓国サッカーファンにもなじみ深い人物の一人。
2005年に新指揮官に就任、2006年にドイツW杯で指揮を執ったアドフォカート監督は、当時1勝1分1敗でグループステージ敗退という結果に終わった。ただ、トーゴ代表戦の勝利は韓国サッカー史上初めて他国開催のW杯で手にした勝利だった。
以降、実に15年ぶりに韓国に戻ってきたアドフォカート監督は今回、対戦相手として韓国代表と相まみえることになった。
1日にオンラインで行われた前日記者会見に出席したアドフォカート監督は、「また韓国に来ることができて光栄だ。私の記憶の中で韓国は美しい国であり、スタジアムも美しかった」とし、「イラクのW杯本大会出場のため私に要請が来て、明日の試合を控えることになった」と伝えた。
続けて、「韓国はここ数年で特出した選手を輩出し、より良いチームとなった。同組で有力なW杯本大会進出候補だ」とし、「韓国にとって難しい試合となるように努力する」と善戦を誓った。
最終予選を控えてスペインやトルコでキャンプを組んだ後、韓国入りしたイラク代表。「選手たちの体力を引き上げることに集中した」というアドフォカート監督は、「期間は2~3週間と長くなかった。しかし、選手たちが一生懸命しようとする意思を見せてくれた」と満足げな表情を見せた。
そして、中東勢が用いる試合中すぐに倒れてあからさまな時間稼ぎをする“ベッドサッカー”については、「我々はプロフェッショナルなチームだ。時間を無駄遣いするようなことは好まない」と言い切り、“ベッドサッカー”の可能性がないことを断言した。
アドフォカート監督とともに記者会見に出席したDFアリ・アドナン(27)は、「韓国のような強いチームと試合することは容易ではない。しかし、たくさんの準備をしてきた。精神武装もできている」と自信を示した。
トルコリーグやイタリア・セリエA、米メジャーリーグサッカー(MLS)を経験したアドナンは、イラク代表として国際Aマッチ80試合出場の記録を持つベテランだ。
アドナンはバンクーバー・ホワイトキャップスに在籍したMLS時代、韓国代表MFファン・インボム(24、現ルビン・カザン)とチームメイトだった。
「バンクーバーを去った後、初めてファン・インボムと会うことになってとても嬉しい」と喜びを明かしたアドナンは、「代表チームで会うだけに、また変わった経験となるだろう」と期待を隠さなかった。
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