KBO(韓国野球委員会)は7月30日、2021年韓国プロ野球オールスター戦ベスト12を発表した。
今年のオールスター戦は新型コロナの影響で中止となったが、KBOは野球ファンが選ぶ“ベスト12”の意味が末永く記憶されるよう、別途授賞式を行う予定だ。
韓国プロ野球のオールスターは日本プロ野球の「セ・パ」別とは異なり、1リーグ10チームを東西で分け、「ドリーム・オールスター」(KTウィズ、SSGランダース、サムスン・ライオンズ、斗山ベアーズ、ロッテ・ジャイアンツで構成された東軍)と、「ナヌム・オールスター」(キウム・ヒーローズ、ハンファ・イーグルス、KIAタイガース、LGツインズ、NCダイノスで構成された西軍)の2チームに選出される。
2021オールスター全体得票数1位には、サムスン・ライオンズの“ベテラン捕手”カン・ミンホとなった。彼はドリーム・オールスターの捕手部門に選ばれ、ベスト12の中で最多得票の1位に選ばれた。
カン・ミンホは計109万1888票を獲得し、2012年以来、個人2度目の最多得票となった。 また今回の選出で、最多の11回という栄誉をも得ることとなった。
全体得票数2位には、ナヌム・オールスター外野手部門のキウム・ヒーローズ所属イ・ジョンフが106万4555票を獲得し、約2万7000票の僅差で続いた。イ・ジョンフは東京五輪韓国代表にも選出されており、元中日ドラゴンズのイ・ジョンボムを父に持つサラブレッドだ。
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今回のファン投票は、KBOリーグタイトルスポンサーの新韓銀行が運営するアプリや、KBOホームページ、KBO公式アプリで実施された。100%がファンによる投票で進められただけに、ファンの意見が大きく反映され、昨年の最終投票数(137万1993票)よりも約20.8%多い、165万7331票が投じられたという。
ドリーム・オールスターは青一色の結果に。12枠の中で元メジャーリーガーのチュ・シンス(SSGランダース)が獲得した外野手部門1枠以外は、サムスン・ライオンズの選手が勢揃い。歴代オールスターベスト12のうち、1チームの選手が11もの枠を埋めたのは、全ポジションで1位を獲得した2013年のLGツインズ)に続き、歴代2位タイ記録だ。
そして今年は、オールスターベスト12で半分以上となる13人の選手が新顔となった。
ドリーム・オールスターは、ウォン・テイン、ウ・ギュミン、オ・ジェイル、イ・ウォンソク、キム・ジチャン、パク・ヘミン、ホセ・ピレラ(以上サムスン・ライオンズ)、チュ・シンスの計8人で、ナヌム・オールスターではアンドリュー・スアレス、ホン・チャンギ、チェ・ウンソン(以上LGツインズ)、チョン・ウンウォン、ノ・シファン(以上ハンファ・イーグルス)の5人が、初のオールスターベスト12入りをはたした。
ドリーム・オールスター一塁手部門では、得票数首位だったロベルト・ラモス(LGツインズ)がウェーバー公示されたによって、2位だったパク・ビョンホ(キウム・ヒーローズ)が繰り上がり当選している。
球団別の選出数は、サムスン・ライオンズが11人、LGツインズが7人、キウム・ヒーローズ、ハンファ・イーグルスがそれぞれ2人、SSGランダース、NCダイノスがそれぞれ1人となっている。
KBOは投票に参加したファンを対象に、プレゼントキャンペーンも実施。プラットフォーム別の最初の投票者3人には、約25万ウォン(約2万5000円)相当のサムスン製ワイヤレスイヤホン、40番目の投票者3人には約70万ウォン(約7万円)相当のLG製ワイヤレスロボット掃除機が贈られる。
ほかにもリーグ後半戦には、オールスター戦のために用意した選手のユニホーム、キャップ、記念ボールなど、記念品を活用したイベントも実施する予定だ。
KBOは該当グッズにオールスター選出選手のサインをもらい、スポンサーである新韓銀行のSOL野球とKBOマーケットなどでチャリティーオークションを行い、収益金は新型コロナによって困難に直面している場所に寄付する予定だという。
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