米国女子ツアーでメジャー初制覇を果たしたネリー・コルダ(22、アメリカ)が、女子ゴルフ世界ランキング1位に浮上した。その代わり、約2年近く首位の座を堅持していたコ・ジンヨンが2位に後退した。
コルダは、6月25日(日本時間)から28日まで米ジョージア州のアトランタ・アスレチッククラブで行われた「KPMG女子PGA選手権」で通算19アンダーの「269」を記録し、2位のリゼット・サラス(31、アメリカ)を3打差で離し優勝した。
今大会のコルダは、第4ラウンド15番ホールでダブルボギーを記録するまで49ホール連続ノーボギーの好調ぶりを誇示した。
彼女は大会後、「14歳でゴルフを始めてからメジャー制覇を望んでいたが、ここアトランタでギャラリーとともに夢を叶えられて光栄だ」とし、「先週(マイヤーLPGAクラシック)も素晴らしいⅠ種間を過ごしたが、その勢いが今週も続いた」と喜びをあらわにした。
この結果により、最新の女子ゴルフ世界ランキングで前週3位のコルダが1位に浮上。前週1位のコ・ジンヨンが2位に下がった。
コ・ジンヨンは2019年7月のメジャー大会「エビアン選手権」で優勝して以来、現在まで世界ランキング首位を走っていた。だが、今年に入りコルダがメジャー1勝含む3勝を挙げるなか、コ・ジンヨンは優勝することができず、今回約1年11カ月ぶりにその座を降りることになった。
今シーズンのコ・ジンヨンはTOP5以内を3回、TOP10以内を5回達成している。しかし、先週行われた「マイヤーLPGAクラシック」で57位タイ、今回の「KPMG女子PGA選手権」で46位にとどまるなど、最近はその勢いに陰りが見えていた。
今年2月の「ゲインブリッジ選手権」でシーズン初勝利を飾り、「マイヤーLPGAクラシック」、「KPMG女子PGA選手権」と2大会連続優勝で上昇ムードを維持しているコルダ。
彼女は2014年10月のステイシー・ルイス(36)以来に、女子ゴルフ世界ランキングで1位にランクインしたアメリカ人選手だ。世界ランキング首位に上がったことのあるアメリカ人選手は、クリスティー・カー(43)、ステイシー・ルイスに次いでコルダが歴代3人目となる。
ここ数年の米国女子ツアーは韓国勢が席巻していた。2015年から昨年まで、米国女子ツアーでシーズンごとに最も多くの優勝者を輩出した国だった。新型コロナウイルス感染症の影響でシーズンが縮小された昨年も、韓国勢だけで計7勝を挙げていた。
しかし、今年はアメリカ勢が好調。今回優勝したコルダのほか、彼女の姉ジェシカ・コルダ(28)、オースティン・アーンスト(29)、アリー・ユーイング(28)がそれぞれ1勝ずつをマーク。アメリカ勢は現在まで計6勝を記録中だ。
一方、今年の韓国勢はパク・インビ(32)が「キア・クラシック」、キム・ヒョージュ(25)が「HSBC女子チャンピオンズ」でそれぞれ1勝ずつを収めたのみとなっている。
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