U-24韓国代表が、約1カ月後の東京五輪本大会を前に大きな協力を得られることになりそうだ。
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今月末に最終エントリー(18人)提出を控えたU-24韓国代表は現在、28人の候補メンバーを招集し、済州島(チェジュド)でトレーニングを行っている。去る6月12日にはU-24ガーナ代表との国際親善試合を3-1で勝利。U-24ガーナとは15日に再び対戦する。
U-24韓国代表を率いるキム・ハクボム監督は、今回の招集で選手のコンディションをチェックすると同時に、オーバーエイジ枠のポジションも確定させようという意志を持っている。
本大会前に最も重要なのが最後の招集トレーニングだ。新型コロナウイルス感染症の影響で長い間連携を深められなかったU-24韓国代表としては、できる限り精鋭の選手を招集し、効率の良いトレーニングと親善試合を組んだ方が良い。
韓国サッカー協会(KFA)とキム監督は、オーバーエイジ枠候補が所属するクラブと早期から協議して招集の協力を促し、最後の招集に備えている。
そんななか、U-24韓国代表の力になるような話が聞こえてきた。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージに出場する大邱(テグ)FCが、U-24韓国代表の最終エントリー18人に入る可能性のある選手を同行させず、代表練習に参加できるよう配慮するという意思を示したのだ。
今シーズンのACLグループステージは、来る6月22日から来月11日までウズベキスタンとタイでそれぞれ集中開催される。
Kリーグからは大邱FCのほか、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース、浦項(ポハン)スティーラースがACLに出場するが、これら4チームにはU-24韓国代表候補の選手が相当数所属している。
それだけに、U-24韓国代表としてはACL参加による候補選手の離脱が最大のハードルとなっていた。そこで大邱FCのイ・ビョングン監督、チョ・グァンレ代表理事が一丸となり、キム監督の望む選手をU-24韓国代表の練習に優先して合流させることにした。
今回招集されている28人のうち、大邱FC所属選手はMFチョン・スンウォン(24)、DFチョン・テウク(23)、DFキム・ジェウ(24)の3人だ。
また、全北現代、蔚山現代、浦項の3チームも、最終エントリー入りの可能性が高い選手はACLに帯同させず、U-24韓国代表に派遣する方向で調整したという。
ただ、代表に派遣している選手が多い蔚山現代に関しては、むしろキム監督がどれだけ選手を招集するかで悩んでいる。
蔚山現代はU-24代表に合流しているDFソル・ヨンウ(22)、FWイ・ドンジュン(24)のほか、A代表で2022年カタールW杯アジア2次予選を戦ったMFイ・ドンギョン(23)やMFウォン・ドゥジェ(23)も抱えている。
彼らはいずれも蔚山現代の中心選手であるため、全員選出された場合、ACLでの戦力低下は避けられない。このため、キム監督は蔚山現代率いるホン・ミョンボ監督と現在も慎重に議論を交わしているという。
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