「代表の門戸は常に開かれている」
パウロ・ベント監督が率いる韓国代表は、6月9日に高陽(コヤン)総合運動場で行われた2022年カタールW杯アジア2次予選グループHのスリランカ戦で5-0の大勝を収めた。
これにより勝ち点を13とした韓国は、同日トルクメニスタン(勝ち点9)に敗れた2位レバノン(勝ち点10)と3差を離した。来る13日にレバノンとの直接対決を控えているが、グループ首位での最終予選進出はほぼ確定した状況だ。
試合後、「勝利に満足している」と切り出したベント監督は、「前回の試合とフォーメーションは同じだが、選手を大きく入れ替えた。すべての選手が真剣な姿勢で試合に臨み、全体的に優れたパフォーマンスで勝利を収めた」と振り返った。
この日、ベント監督は事実上のプランBを稼働。FWソン・フンミン(28、トッテナム)やFWファン・ウィジョ(28、ボルドー)ら大半の主力を温存し、先発も前回からMFナム・テヒ(29、アル・サッド)以外の10人を入れ替えた。
特に、FWソン・ミンギュ(21、浦項スティーラース)やMFイ・ドンギョン(23、蔚山現代)を先発起用、後半にはFWチョン・サンビン(19、水原三星ブルーウィングス)を投入するなど、若手の起用も目立った。
ベント監督は「代表の門戸は常に開かれている。年齢は関係ない。我々が見たいのは、選手の能力や技術、スタイルがフィットしているかだ」とし、「ソン・ミンギュやチョン・サンビンは今シーズン、所属チームで多くの出場時間を与えられた。イ・ドンギョンは望むほどのプレータイムではないかもしれないが、能力は優れている。3人とも今回の招集に必要だった。次回も来られるかどうかは、見守らなければならない」と強調した。
以下、ベント監督との一問一答。
◇
―試合の感想はどうか。
勝利に満足している。前回の試合とフォーメーションは同じだが、選手を大きく入れ替えた。すべての選手が真剣な姿勢で試合に臨み、全体的に優れたパフォーマンスで勝利を収めた。
―先発を大きく入れ替えたが。
(今回のAマッチは)これまでのAマッチ期間と違う。初戦を準備する時間よりも、2~3試合目を準備する時間が短かった。選手たちの回復を考え、2試合目で多く入れ替えることを決めた。最後の試合も昼の時間に行われる。体力的な負担もあると思った。だから変えたんだ。
―FWキム・シンウク(33、上海申花)、FWファン・ヒチャン(25、ライプツィヒ)の組み合わせをどう見たか。
基本的には良い戦略だったと思う。相手より強いチームだと多くの人が思ったはずだ。相手を圧倒するだろうと思った人もいたかもしれないが、2人の活躍は良かった。チーム全体としても良かった。真剣な姿勢で頑張ってくれたおかげで、相手を尊重する気持ちがあったからこそ勝利できた。
―チョン・サンビンが代表デビュー戦でデビューゴールを決めたが。
冷静に見守らなければならない。初招集であり、初めての試合だ。代表での第一歩を踏み出した。これからも引き続き所属チームでの活躍を見守り、成長する姿を見守らなければならない。また、中でどんなプレーを見せてくれるかが気になったが、満足できるパフォーマンスを見せてくれた。
―ナム・テヒが2試合連続で先発出場したが。
特定の選手に対する評価は好まない。基本的にナム・テヒは2試合の活躍が良かった。個々人の出場や活躍については、チームをどのように運営するかを見て決定する。特定の選手を起用するかしないかは、選手たちのパフォーマンスや態度とは関係がない。試合毎にどのようなマネジメント、戦略を駆使するかによって異なる。
―Kリーグで活躍する若手をどのように見ているのか。
代表の門戸は常に開かれている。年齢は関係ない。我々が見たいのは、選手の能力や技術、スタイルがフィットしているかだ。ソン・ミンギュやチョン・サンビンは今シーズン、所属チームで多くの出場時間を与えられた。イ・ドンギョンは望むほどのプレータイムではないかもしれないが、能力は優れている。3人とも今回の招集に必要だった。次回も来られるかどうかは、見守らなければならない
―グループHの首位が事実上確定したが。
レバノン戦を戦うための最高の先発メンバーを構築するだろう。勝ち点3を得るために準備する。私たちが達成したい目標はたくさんある。最終予選進出は事実上確定したが、このような状況でこのようない試合をするのは、就任以降今回が初めてだ。追求すべき目標が多い試合だ。どのような情熱をもって試合を戦うか、準備を進めたい。
―ユ・サンチョルさんを追悼した。
彼に捧げる勝利だった。単純なスコアではなく、真剣に試合を戦った。最後までプロらしい姿を見せることが重要だと思った。当然、韓国サッカー界にとって辛い時間が続くだろう。心からお悔やみ申し上げる。
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