新型コロナが第4次流行の兆しを見せているが、“コリアン・フェンサー”たちの勢いには歯止めをかけることはできなかった。韓国の若手フェンサーたちが、世界選手権大会で“フェンシング・コリア”の名を轟かせている。
チョン・ハヨン(大田市庁)は4月4日(日本時間)、エジプトのカイロで開かれた2021年ジュニア・カデ世界選手権大会初日、ジュニア部門(17歳以上20歳未満)の女子サーブル個人戦で韓国史上初となる金メダルを獲得した。
準々決勝でアメリカのジョンソン・オナーを15-11で下して準決勝に進出したチョン・ハヨンは、ウクライナのプロチェンコ・バレリアに15-13で辛勝し、待望の決勝進出をはたした。
決勝ではトルコのエルビル・ニサヌールとの接戦の末、15-14の勝利で金メダルを手にした。エルビル・ニサヌールは準決勝で、優勝候補に挙げられていたロシアのドローズ・ダリヤを制した強豪だったため、チョン・ハヨンの優勝はさらに意味深いものとなった。
5日には、カデ(13歳以上17歳未満)の部男子サーブル個人戦に出場したパク・ジュンソン(オソン高校)が、貴重な銀メダルを手にした。
今年、フェンシングユース韓国代表選抜戦1位のパク・ジュンソンは、ベスト16で開催国エジプトのノファル・ゼヤドを15-12で下したあと、ベスト8ではルーマニアのニテュ・ラデュを15-11で制した。
準決勝では、優勝候補に挙げられていたロシアのシェレクホフ・アルセナイとの一進一退の攻防の末、15-14の1点差勝利で決勝戦に上がったパク・ジュンソンは、ルーマニアのソヴァル・マルコに13-15で惜しくも逆転負けし、銀メダルを獲得した。
韓国代表は同日夕方にはジュニアサーブル団体戦、6日午前には女子ジュニア・サーブル団体戦が控えている。 チョン・ハヨンとパク・ジュンソンが獲得した金と銀のメダルは、“サーブル最強国”韓国代表に弾みがつくものと見られている。
チョン・ハヨンは女子団体戦で、今大会で韓国選手として初の2冠に挑戦することとなる。
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