米メジャーリーグ、サンディエゴ・パドレスのキム・ハソンが、アリゾナで連日行われているオープン戦で初打点を記録するも、ラッキーな安打と打点と言われている。
相手遊撃手のエラーとして記録されたが、記録員が安打に訂正したため、打点と認められた。ラッキーな適時打が生まれたからといって、打撃不振が終わったわけではないようだ。依然としてバッティングのタイミングは掴めていない。
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直近2試合を体調不良で欠場していたキム・ハソンは3月17日(日本時間)、アリゾナ州ピオリア・スポーツ・コンプレックスで行われたシカゴ・ホワイトソックス戦に6番ショートとして出場し、2打数1安打1打点を記録した。
この試合の安打でオープン戦打率は1割5分0厘となり、7回表の守備時にCJエイブラムスとの交替でベンチに下がった。オープン戦では初めての6番打者として起用され、遊撃手としては7試合目の出場となった。
試合序盤、キム・ハソンは良いスタートを切ることができなかった。ホワイトソックスの先頭打者ティム・アンダーソンを送球ミスで出塁させ、2回裏の初打席ではホワイトソックス先発左腕のカルロス・ロドンを相手にセカンドゴロで凡退している。
4回裏、二死二塁の状況で、ホワイトソックスのリリーフ右腕レイナルド・ロペスを相手に出塁するも、直後の電光掲示板にはショートのエラーとして表示。しかし、しばらくしてから記録員が安打に訂正したため、打点も記録されることとなった。
その後もキム・ハソンは、二死の状況でオープン戦初の盗塁を試みるなど、積極的な姿勢を見せたが、ホワイトソックスの捕手ヤーミン・メルセデスの正確な送球にアウトになり、脚でのアピールに失敗している。この日メルセデスは3つの盗塁をアウトにするなど、自慢の強肩を存分に披露している。
パドレスのジェイス・ティングラー監督はオープン戦の折り返し地点となる同日、フルイニングの試合にレギュラシーズンモードで臨んだ。指名打者を活用せず、先発ジョー・マスグローブを9番打者として起用している。マスグローブは4回を投げ、3被安打、3失点(非自責点)、2与四球、4三振でレギュラーシーズンに近いピッチングを披露した。
6回にはリリーフとしてチームの有望株ランキング1位の左腕マッケンジー・ゴアを投入したティングラー監督。ゴアは2回を投げ、1被安打、2与四球、2三振、無失点でホワイトソックス打線を封じ込め、有望株の名に違わぬピッチングを披露した。しかし、パドレスは投手の応えることができず、5つのエラーを犯すなど、レギュラーシーズンに向けて不安が募る姿を見せた。
試合はホワイトソックスが3-3の同点に追いついた9回表、適時打を放ち4-3で勝利を収めている。
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