3月13日、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿体育館にて日本女子フットサルリーグ2020-2021第10節、福井丸岡ラックとさいたまサイコロの試合が行われた。
試合はファーストピリオド18分に、キックインから福井丸岡ラック・北川夏奈が先制点を挙げるが、直後の19分に松本直美のゴールで、さいたまサイコロが同点とし、ファーストピリオドを折り返す。
福井丸岡ラックはセカンドピリオド27分に横山凜花のゴールで再びリードするも、33分にGKのパスを奪ったさいたまサイコロ・石原美里に1点を返される。しかし、37分に池内天紀が左サイドを個人技で突破し、右足のトゥキックでゴール前に送り、それを横山凜花が詰めたゴールが決勝点となり、福井丸岡ラックが3-2で勝利を収めた。
試合後、福井丸岡ラック・田中悦博監督は、「今季最後の試合ということで、フットサルの楽しさをもう一回みんなに見せよう」と話して試合に臨んだとし、「サイコロさんもうちも、いい試合が出来て、見ていた人は楽しかったのではないか」と試合を振り返った。
続いて、「今回は若さを生かして、スピードで勝負しようということで、ドリブルのスピードだけではなく、シュートのスピード、考えるスピードで勝負だと言ってきた。19歳のユースオリンピックのセットが今日は特に良かった」と評価した。
中でも池内天紀の決勝点を演出したプレーについて、「スーパープレーのあと、冷静にちゃんと上げて得点までいったところはすごい」と称え、「信頼できるキャプテンであり、今年一番成長したのは池内天紀だと思う。テクニックと経験値は相手の方が上だと思っていたが、池内天紀のテクニックはものすごかった」と語った。
最後に、「ミスで失点はしたが、仲間のミスをみんなでカバーしたことがすごいと思う。チームワークの勝利だと思うし、本当に大満足の試合だった」と総括した。
一方の、さいたまサイコロ・俵由紀子監督は敗因について、「相手の攻撃のオープニングの芽をつぶそうとしたが、切り替えが遅くなってしまって、うまく機能しなかったこと」、「ゾーンの守備をうまく崩せず、自分たちの持ち味であるシュートを打っていくことができなかったことで、だんだん劣勢になって行った」ことを挙げた。
(文=玉 昌浩)
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