韓国プロ野球で気を吐く“小唐辛子”、163センチの小さな巨人たちが巻き起こすクーデターの気配

「小さいトウガラシはより辛い」ということわざが韓国には存在する。「山椒は小粒でもぴりりと辛いという日本のことわざと同義の言葉だ。

現在韓国プロ野球では、まさに文字通りの“小唐辛子”のようなプレイヤーが気を吐いている。

サムスン・ライオンズに目を引く選手が登場した。開幕前のオープン戦ですでに2本の本塁打を放っている外野手キム・ソンユン(22)と、3月10日に行われたNCダイノス戦で逆転三塁打を放った内野手のキム・ジチャンだ。

上記した2人の身長は163センチで、今季の韓国プロ野球登録選手において最小選手とのことだ。今年のサムスン・ライオンズ選手団の平均身長を大きく下げた主役たちと称されている。

【話題】“名古屋出身”の韓国人選手に“400%上昇”のルーキーも!懐厳しい韓国プロ野球で年俸アップの若手

小柄な2人がオフに取り入れた“変化”

野球において身長は絶対的な要素ではないが、小柄な選手にとって長打力という点では不利にならざるを得ない。

通常、小柄な選手たちはバットを短く持ってミート中心のバッティングスタイルを取るが、キム・ソンユンとキム・ジチャンは今年に入っていくつかの変化を加えている。

キム・ソンユンはパワー強化のため増量に挑戦し、キム・ジチャンは増量後に右投左打からスイッチヒッターへの変化を試みたという。

キム・ジチャン

オフの地道なトレーニングが功を奏したのか、2人は開幕前のトレーニングマッチから八面六臂の活躍を見せている。

3月10日に行われたNCダイノス戦に、中堅手として先発出場したキム・ソンユンは、サムスン・ライオンズが4-2でリードしていた9回裏2死1塁の状況でツーランホームランを放ち、ダメ押し打で勝利を確実なものとした。このホームランは、3月3日のロッテ戦で放ったソロホームランに続く今季2本目のものとなった。

同試合に9番ショートとして出場していたキム・ジチャンも、負けじと4打数1安打1打点の活躍で勝利に貢献。2-2の同点だった7回裏2死1塁の状況では、相手投手ムン・ギョンチャンを相手に逆転三塁打を放ってアピールに成功している。

またキム・ジチャンは守備でも好プレーを見せ、試合後にはホ・サムヨン監督も「キム・ジチャンの好守がよかった」と誉めざるを得なかった。

まだまだ若手の2人が見せるアップセットに期待

2020年8月に兵役を終えてチームに合流したキム・ソンユンは、同年9月に1軍に登録され、昨シーズン9試合1安打を記録した。

キム・ユンソンは2017年の入団から昨年まで、代打、代走、守備固めとして起用されてきたが、まだ主力としてのチャンスを得られていない状況だ。

キム・ソンユン

一方のキム・ジチャンはルーキーイヤーだった昨年、シーズンを通して一度も2軍に降格せず、1軍としてシーズンを終えている。しかし、体力面での限界を見せ、シーズン後半にはペースが急激に落ち込み、シーズン打率は2割3分2厘となった。

このように開幕前から強烈なアピールで飛躍を狙う“最小タッグ”が、サムスン・ライオンズでレギュラーの座を奪えるかに注目が集まっている。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集