前田健太とともにサイ・ヤング賞候補にノミネートされたリュ・ヒョンジンが凱旋帰国

「怪我なくシーズンを終えられた」

メジャーリーグベースボール(MLB)のトロント・ブルージェイズに所属するリュ・ヒョンジン(33)が11月3日、帰国後初の公式インタビューを行った。ブルージェイズでの初シーズンを成功裏に終え「満足のいく1年を送れた」と自賛した。

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リュ・ヒョンジンは今シーズン開幕前にフリーエージェント(FA)資格を行使し、ロサンゼルス・ドジャースからトロント・ブルージェイズに移籍した。

ア・リーグ初挑戦となったリュ・ヒョンジンは12試合に先発登板して5勝2敗、防御率2.69の数字を残した。全米野球記者協会はア・リーグのサイ・ヤング賞候補3人にリュ・ヒョンジン、元広島カープの前田健太(32、ミネソタ・ツインズ)、シェーン・ビーバー(25、クリーブランド・インディアンス)を選定したと発表した。

今シーズンのMLBは新型コロナの影響で、1チーム当たり年間60試合に縮小されて行われた。例年に比べて短いシーズンを送ったリュ・ヒョンジンは、1年を通して故障なく元気な姿でマウンドに立ち続けた。

リュ・ヒョンジンは、「今年は試合が少なかったし、故障なくシーズンを行えた。短いシーズンだったが良い記憶が多い」と1年を振り返った。とはいえ改善点も少なからずある。リュ・ヒョンジンは「ポストシーズンでは早々に脱落してしまい残念だった」と述べた。ブルージェイズはア・リーグのワイルドカードで、同郷のチェ・ジマンや元DeNAの筒香が所属するタンパベイ・レイズに2戦2敗とストレート負けしている。

リュ・ヒョンジン

後輩へのエールも

アメリカでは今も新型コロナの流行は収まる気配がない。カナダに本拠地を持つブルージェイズはアメリカ国内に別拠点を持つ必要があるといわれている。

MLB公式ホームページもトロントは来シーズンも本拠地で試合を行えないと予想した。そうなった場合、今シーズンのようにアメリカニューヨーク州バッファローにあるセーレンフィールドで試合を行わなければならない。このスタジアムはブルージェイズ傘下AAAバッファロー・バイソンズの本拠地だ。

リュ・ヒョンジンは「本拠地はシーズン開始前に決まってほしい。今シーズンは急に変わったため適応が難しかった。早期決定を望む」と述べた。

また、同郷の後輩であるキム・グァンヒョン投手(32)がセントルイス・カージナルスで活躍する姿に絶賛の言葉を送った。リュ・ヒョンジンは「私が初めてメジャーに来たときグァンヒョンがアメリカに来れば成功できると伝えたことがある。今年はコロナの影響で難しいシーズンだったが適応しよく耐えた。適応段階でコンディション管理は頑張っていたので良いピッチングで活躍すると思っていた。同じ韓国人として誇らしい」と明るく笑った。

続いてメジャー挑戦が噂されているヤン・ジョンヒョン投手(32、KIAタイガース)とキム・ハソン内野手(25、キウム・ヒーローズ)への激励として、「韓国で良いキャリアを積んできた選手たちなので自信を持って挑戦すればアメリカでも成功できると思う」と後輩たちにエールを送った。

帰国後の隔離期間を終えたリュ・ヒョンジンは家族とオフを過ごしたあと、11月中旬から来シーズンに向けて準備を始める。

またリュ・ヒョンジンはメジャーリーガーとして活躍する他方で、昨年から国家人権委員会からスポーツ人権名誉大使に任命された。この日も委員会を訪れ、アスリートたちの人権改善案について議論を交わすなど精力的に活動している。

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