韓国プロ野球、残されていたKIA本拠地も観客入場を解禁…順位争いへの影響も!?

いよいよ韓国プロ野球10球団の球場すべてが観客入場を解禁する。

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光州(クァンジュ)広域市が8月2日、ソーシャルディスタンスを第1段階に緩和しながら、KIAタイガースの本拠地である光州KIAチャンピオンズフィールドも観客を迎え入れる準備に乗り出した。

来る8月4日に行われるLGツインズとのホームゲームから、全座席の10%にあたる2050席をオープンさせ、緊急事態が生じない限り、10球団で最後に観客入場を解禁する予定だ。

7月26日から順番に観客入場が解禁

先立って韓国プロ野球KBOリーグは、新型コロナウイルスの影響によって5月5日に無観客で開幕戦を実施した。80日間の待機の末、7月24日に中央災難安全対策本部が競技場観客席の10%の入場許可を発表したことで、7月26日に斗山ベアーズ、KTウィズ、キウム・ヒーローズが最初にホームにファンを迎え入れた。

7月26日、蚕室総合運動場野球場で行われた斗山ベアーズとLGツインズの試合

高強度のソーシャルディスタンスが実施されていた地方球団も、順番に観客を入場させた。

ハンファ・イーグルスは大田(テジョン)市が7月26日にソーシャルディスタンスを緩和しながら、7月27日のSKワイバーンズ戦でホームファンを入場させ、感染拡大で苦労した大邱(テグ)も7月28日にサムスン・ライオンズ・パークの収容可能人数の10%である2377人を入場させた。

リーグ1位を走るNCダイノスも7月31日、開幕3カ月ぶりにファンと喜びを分かち合った。SKワイバーンズも7月28日に2300席の入場券を完売させ、斗山ベアーズと本拠地を共有するLGツインズは7月31日のホームゲームを皮切りに“第二の開幕”に参加した。

そして今回、光州KIAチャンピオンズフィールドの観客入場解禁が決まり、10球場すべてが開かれたことで、本格的な順位争いも始まる。

激しい順位争いがさらに過熱する

今季はハンファ・イーグルスとSKワイバーンズの“2弱体制”がはっきりしながら、順位争いがいつにも増して激しくなっている。1位NCダイノスは盤石に思えるが、キウム・ヒーローズと斗山ベアーズが毎週のように2~3位を行き来しながら、KIAタイガース、LGツインズを含めた5強の戦いにも火がついた。

最後に観客を入場することになったKIAタイガース

8月3日現在まで5連勝のKTウィズも加わりそうな勢いで、1位を除けば、安定的に順位を守っているチームはない。2~6位のチームは、いずれも1~1.5ゲーム内の差だ。

観客が影響を与える可能性もある。過密なスケジュールとなったため、選手層の厚さが重要となった今シーズンは、「ルーキー」の活躍が非常に重要だ。各球団の司令塔は、「これまでは観客がいなかったので、ルーキーも緊張しなかっただろう」と口を集めている。

本格的に観客が入場することになれば、ルーキーたちの適応能力が順位争いの決め手となるかもしれない。10球場が観客入場を解禁し、“本当の戦争”が始まる見通しだ。

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