それでもアン監督は、「2人まではコーチングスタッフが推薦できる」と、イ・ヨンデの代表復帰を求めている。韓国バドミントン協会キム・ジュンス副会長も、「彼らが戻ってくるのであれば競技力向上委員会を経て抜擢する方法もある。選抜戦を行った選手たちに被害を与えないように、すでに確定した代表エントリー(男女20人ずつ)に追加で選抜することもできる」と述べた。
現実的なネックであったスポンサー問題も解決される見通しがあることで、さらに代表復帰は現実味を帯びている。
イ・ヨンデはヨネックスと巨額の長期契約を結んでいる。一方で韓国代表は、ビクターと用品スポンサー契約を結んでいる。イ・ヨンデが韓国代表としてビクター用品を使えば、巨額の違約金問題に巻き込まれる恐れがある。代表復帰が現実的に困難であった理由のひとつだった。
しかしビクターが今年に入って先に契約破棄を望み、今回の代表選抜戦を最後に契約が解消されるため、複雑な糸が解けている。イ・ヨンデのスポンサーであるヨネックスが韓国代表の新たなスポンサーとして、事実上決まった状況だからだ。
協会関係者は「すべては早いうちに開かれる競技力向上委員会で決定するが、代表チームのスポンサーにヨネックスに決まったのは、イ・ヨンデに有利に作用するだろう」と明かした。