元日本代表から欧州組、有名タレントもそうだった!歴代の日本人Kリーガー通信簿

Jリーグよりも10年早い1983年にプロサッカーがスタートした韓国。一般的にはKリーグの呼び名で知られている。

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そのKリーグにはこれまで数多くの日本人選手がプレーしてきた。その数、15人以上。日本のJリーグにやってきた韓国人選手の数の多さに比べるとかなり少ないものの、着実に増えている。

しかも、そのなかにはワールドカップ出場経験がある元日本代表選手から、ヨーロッパで活躍した日本サッカー界のスター選手、さらには有名サッカー監督の息子まで、実にさまざま。

現在はタレントとして活躍しているあの人も、かつてはKリーグで活躍した選手だった。

そんな日本人Kリーガーたちを一挙公開。その実績も紹介する“Kリーグ通信簿”だ。

まずは直近の2018年シーズンから紹介しよう。

豊田陽平(蔚山現代/2018年)

(写真提供=FA photos)

言わずと知れた元日本代表ストライカーとして、2018年1月にサガン鳥栖からレンタル移籍。

だが、なかなか結果を残せず、また、サガン鳥栖からの復帰要請もあってわずか6カ月でJリーグにUターン。

Kリーグでの記録は9試合2得点に終わった。

西 翼(大邱FC/2018年)

ルーテル学院高校、専修大学を卒業後、ポーランド下部リーグへ。

ポーランドで6シーズン過ごし、スロバキアを経て2018年6月から大邱FCに所属。

2018年度は9試合0得点0アシスト。

邦本宜裕(慶南FC/2018年)

(写真提供=FA photos)

(人気記事:マンUの日本人スカウトが語る日韓選手の特徴「香川真司の後継者を探しているが…」【インタビュー】

かつて浦和レッズ・ユース時代に16歳8か月でトップチーム・デビューし、2015年にアビスパ福岡に加入。

2016年にはJリーグ初得点などを挙げるも、「契約条項違反」で契約解除。

2018年から慶南FCへ。

35試合に出場し、5得点2アシストを記録。

チームの主力として活躍した。

阿部拓馬(蔚山現代/2017年)

東京ヴェルディ、ヴァンフォーレ甲府、FC東京で活躍した実績を引っ提げて、2017年に蔚山現代に加入。

だが、2017年は12試合1得点しか記録できず、2018年にベガルタ仙台に移籍した。

安田理大(釜山アイパーク/2017年)

(写真提供=FA photos)

ガンバ大阪、オランダのフィテッセ、ジュビロ磐田、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスでキャリアを積んできた日本サッカー界の“ジャーニーマン”として、2017年に釜山アイパークに移籍。

Kリーグ1(1部)昇格を目指すチームの切り札として期待を集めたが、個人としては21試合1得点にとどまり、チームのカンフル剤にはなれなかった。

渡邉大剛(釜山アイパーク/2016年)

(写真提供=FA photos)

中盤からサイドバックまでこなすポリバレントな能力はもちろん、大宮アルディージャで発揮されたリーダーシップなどを期待されて、2016年に釜山アイパークに完全移籍で加入。

だが、Kリーグには適応できず、半年でカマタマーレ讃岐へ。Kリーグでは5試合0得点に終わった。

和田篤紀(ソウルイーランドFC/2017年)

(写真提供=FA photos)

2015年から韓国でプレーする弟の和田倫季に続いてKリーグに。2017年は32試合2得点に終わった。

高萩洋次郎(FCソウル/2015~2016年)

サンフレッチェ広島、オーストラリア・Aリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCを経てFCソウルに。

2015年度はFAカップで大活躍。FAカップは日本の天皇杯に匹敵するが、高萩は日本人選手として初めてFAカップのMVPに輝いた。

日本人選手が韓国サッカー界の公式大会でMVPに輝くのは史上初のことだった。

また、2016年はFCソウルの“中盤の要”として大活躍。FCソウルの4年ぶりの王座に大貢献した。

サポーターからも絶大な支持を集め、韓国では「パス・マスター」と呼ばれた。

kリーグ通算成績は、46試合3得点。

和田倫季(仁川ユナイテッド、光州FC、ソウルイーランドFC/2015~2017年)

(写真提供=FA photos)

ヴィッセル神戸を指揮した和田昌裕元監督の次男。

2015年に仁川ユナイテッドでKリーグデビューを果たした。

以降、光州FCに移籍し、2017年途中からはソウルイーランドFCに移籍し、Kリーグ4シーズンで12試合1得点を記録した。

増田誓志(蔚山現代/2013~2014年、2015~2016年)

かつて鹿島アントラーズなどで活躍し、日本代表歴もあるボランチは2013年にKリーグへ。

ボランチとして守備的な動きだけでなく、2列目や最前線へのパスを積極的に仕掛け、“蔚山現代の隠れたMVP”と称された。

2年目はシーズン途中にJリーグの大宮アルディージャにレンタル移籍。

2015年シーズンから再び蔚山現代に戻り、2016年シーズンまでプレーした。Kリーグ通算成績は98試合7得点となっている。

エスクデロ競飛王(FCソウル、蔚山現代/2012~2015年、2018年)

2012年夏にレンタル移籍でFCソウルにやってきたストライカー。

2013年には完全移籍し、文字通りチームの主軸として活躍。2015年2月に中国リーグへと旅立つまで、Kリーグ優勝1回、ACL準優勝1回、FAカップ優勝1回と、チームに栄光をもたらした。

FCソウルでは86試合14得点を記録している。

2018年7月に蔚山現代でKリーグ復帰。6カ月のレンタル移籍ながら13試合3得点を挙げるなど、衰えを知らない決定力を披露した。

島田裕介(江原FC/2012年)

ザスパ草津、サガン鳥栖、徳島ヴォルティスなどを経て、2012年にKリーグの江原FCに。

江原にとってはチーム史上2番目の日本人選手ということで期待を集めたが、23試合1得点しか記録できず、韓国から去っている。

家長昭博(蔚山現代/2012年)

(写真提供=FA photos)

スペイン・リーグのマジョルカで活躍していたが、2012年シーズンにレンタル移籍の形で蔚山現代へ。

Kリーグにとっては久々の日本代表クラスの来韓として注目を集めたが、なかなかリーグに適応できず、シーズン途中にガンバ大阪へと移籍してしまった(現在は川崎フロンターレでプレー)。

Kリーグ通算12試合1得点。

馬場憂太(大田シチズン/2011~2013年)

(写真提供=FA photos)

FC東京、ジェフ市原、モンテディオ山形、東京ヴェルディを経て、2011年7月に大田シチズンに移籍。

序盤はベンチを温めることが多かったが、2012年シーズンから定位置確保。レギュラーとして活躍した。

が、2013年シーズン途中にチームを無断で離れて問題に。結局、大田との契約は解除され、日本に戻った。

Kリーグ通算成績は43試合5得点。

高原直泰(水原三星/2010年)

日本を代表するストライカーとして韓国でも有名だった高原直泰。

韓国ではワールドクラスとの呼び声も高かった。

そんな高原は、2010年7月にレンタル移籍で水原三星に加入。

“韓国のクラシコ”とされるFCソウル対水原三星のスーパーマッチで、Kリーグデビューゴールを含む2得点を挙げてマン・オブ・マッチに輝くなど、わずか数カ月だったが強烈な印象を残した。

Kリーグ通算記録は12試合4得点。

岡山一成(浦項スティーラーズ/2009~2010年)

横浜Fマリノス、大宮アルディージャ、セレッソ大阪、川崎フロンターレ、アビスパ福岡、柏レイソル、ベガルタ仙台を渡り歩いてきた“ジャーニーマン”が、Kリーグにやってきたのは2009年。

その年、浦項スティーラーズはACLを制し、岡山も優勝の歓喜の輪の中にいた。

浦項では2年間プレーし、通算17試合1得点。

大橋正博(江原FC/2009年、2011年)

Jリーグ通算152試合15得点の実績を引っ提げて、2009年に創設されたばかりの江原FCに移籍。2009年は20試合出場4得点だった。

翌年、水戸ホーリーホックに移籍するも、2011年からふたたび江原FCへ。が、4試合0得点に終わった。Kリーグ通算成績は24試合4得点となっている。

戸田和幸(慶南FC/2009年)

2002年ワールドカップで活躍した日本代表MFは、2009年からKリーグでも採用されたアジア枠の選手として韓国へ。

ワールドカップ出場経験のある日本人選手としては、初のKリーグ進出だった。

が、7月に足首を負傷し、通算成績は6試合0得点で終わっている。

前園真聖(安養LG、仁川/2003~2004年)

1994年アジア大会や1996年アトランタ五輪アジア予選などの日韓戦での活躍から、韓国でも知名度抜群だったドリブラー。

元日本代表の肩書を持つ男のKリーグ進出は、日韓両国で話題になった。

1年目は安養LG(現FCソウル)、2年目は仁川ユナイテッドでプレー。仁川で現役生活を終えている。

Kリーグ通算成績は20試合0得点。

海本幸治郎(城南一和/2001~2002年)

(写真提供=FA photos)

ガンバ大阪でプロデビューし、U-21日本代表などにも選出されたハードワーカー。

2001年に日本人初のKリーグ進出選手として、城南一和(現城南FC)の一員となった。

当時の城南はまさにKリーグの常勝軍団で、海本在籍時には2度のKリーグ制覇と2回のカップ戦優勝に輝いている。Kリーグ通算11試合出場0得点。

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