韓国プロ野球で、とある投手の特徴的な“発声”が話題だ。
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“発声”が良いか悪いかは別として、スポーツマンシップに反する問題が起きた。相手チームの選手が試合中にからかったのだ。
KTウィズの投手ウィリアム・クエバスは、去る5月21日のハンファ・イーグルス戦で物議をかもすジェスチャーを行った。
彼はハンファの投手パク・サンウォンがブルペンで投球している際、ダッグアウトで指を口に当てて“静かに”というジェスチャーを取ったのだ。クエバスは他にも、パク・サンウォンの発声をまねるような行動をしていた。
この行動は隣にいた同僚オドリサメル・デスパイネの笑いを誘っていた。彼らの一連の場面は、テレビの中継画面で大きく映し出されていた。
パク・サンウォンは去る5月17日のロッテ・ジャイアンツ戦でも、ロッテのホ・ムンヒ監督から投球直後の発声について抗議を受けていた。
韓国プロ野球は、新型コロナウイルス感染症を受けて現在も無観客で試合が行われている。パク・サンウォンは以前から投球時に特徴のある発声をしていたが、今シーズンは観客席からの声が無いため余計に目立って聞こえてしまうのだ。
とはいっても、投手経験のある選手や監督にとってパク・サンウォンの発声はたいした問題ではない。
クエバスが所属するKTのイ・ガンチョル監督も「パク・サンウォンの投球時の発声はすでに知っていた事実だ。私も現役時代は全力を尽くして投げていたため、後半になると思わず大声が出していた」と、自身の経験を語っていた。
だが、今回の件はパク・サンウォンの発声に問題があるのではない。同じ投手というポジションにもかかわらず、スポーツマンシップを欠いたクエバスの度を越した行動に焦点が当てられているのだ。
ジェスチャーがあまりに目立ったのか、反対側のダッグアウトにいたハンファのハン・ヨンドク監督が試合途中にグラウンドに出て、KTのダッグアウト側を指さしながらアピールをしていたほどだ。
パク・サンウォンの発声は、打者からすれば癇に障るかもしれない。相手もアピールをすることはある。
ただ、同じ立場にある選手が対戦相手をあざ笑ってはならない。今回のクエバスのジェスチャーは議論を呼ぶことになるだろう。
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