ロサンゼルス・ドジャースの韓国人野手キム・ヘソンがメジャーリーグで自身初の三塁打をマーク。中堅手として好守備も披露し、チームを勝利に導いた。
キム・ヘソンは6月9日(日本時間)、敵地ブッシュ・スタジアムで行われたセントルイス・カージナルス戦に「9番・中堅手」で先発出場。2打数1安打2打点を記録し、シーズン打率を「0.414」、OPS(出塁率+長打率)を「1.029」に引き上げた。
記念すべき三塁打は初打席で飛び出した。2回表一死一、三塁の場面で、カージナルス先発マイケル・マグリビが3球目に投じた内角へのカットボールを引っ張り、右翼手の頭上を越えるタイムリースリーベースヒットを放った。これがキム・ヘソンにとってメジャー初の三塁打に。ただ、後続の大谷翔平が一ゴロ、ムーキー・ベッツが遊ゴロで打ち取られ、キムヘソンの得点には繋がらなかった。
4回表一死二塁の2打席目は、高めの速球にバットが出て空振り三振。その後、7回表にキケ・ヘルナンデスと交代してベンチに退いた。
守備でもキム・ヘソンが存在感を発揮。3回裏二死、カージナルスのマシン・ウィンが左中間に打球を打ち上げると、長打コースと思われたボールをがキム・ヘソンが俊足を活かして追いかけ、外野フェンス手前のウォーニングトラック付近でキャッチした。
試合はドジャースが7-3で勝利。先発したエース左腕クレイトン・カーショウは5回を投げて6被安打7奪三振1失点の好投を見せ、今季初勝利を手にした。打線ではキム・ヘソンのほか、トミー・エドマンも3打数2安打3打点1得点と大活躍を披露した。
大谷は4打数1安打で、8回に今シーズン初となる死球を受けていた。
◇キム・ヘソン プロフィール
1999年1月27日生まれ。韓国・京畿道出身。身長178cm。韓国のプロ野球選手。ロサンゼルス・ドジャース所属。高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)でプロデビューし、2021~2024年の4年連続でゴールデングラブ賞(2021年は遊撃手部門、2022~2024年は二塁手部門)を受賞。2025年1月3日、ドジャースと3年総額1250万ドルで契約した。韓国代表では2021年東京五輪、2023年WBC、2023年杭州アジア大会、2023年アジアプロ野球チャンピオンシップなどに出場。登場曲は自身の名前「ヘソン」にちなんで、アニメ『BLEACH』のエンディング曲で知られる歌手ユンナの人気曲『ほうき星』韓国語版の『ヘソン(彗星)』。
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