世界中のプロスポーツがストップされた状態だが、韓国は例外だ。
5月5日に開幕する韓国プロ野球KBOリーグに続き、プロサッカーKリーグも開幕に向けて準備を進めている。全世界が韓国スポーツに注目するなか、中継権の海外輸出も実現しそうな見通しだ。
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2カ月前とは状況が大きく変わった。新型コロナウイルス感染症が注目された初期、感染者数で世界2位となってしまった韓国だが、4月21日現在は26位まで下がった。
去る4月19日には、61日ぶりに一日の新規感染者数が一桁となった。世界中のメディアが韓国の防疫システムと国民意識に関心を傾けており、韓国プロスポーツの開幕にも注目している。
異例な出来事も起きている。
メジャーリーグの中継権において「甲」の立場にあるアメリカが、KBOリーグの中継権を購入する可能性がある。アメリカ最大のスポーツメチャンネルESPNが継続的に韓国野球委員会(KBO)に中継権の購入について問い合わせている。
5月5日にKBOリーグ開幕が決定したことにより、ESPNでKBOリーグが中継される可能性も高くなった。KBOの関係者は「中継権交渉が順調に行われている」とし、韓国プロ野球が野球宗主国アメリカに逆輸入される展望を伝えた。
ESPNだけなく、他の海外メディアも早くから韓国プロ野球を見ようと球場を訪れた。
4月21日に行われたLGツインズと斗山ベアーズの練習試合には、ゲッティイメージズ、AP通信、EAPなどが選手たちの姿をカメラに収め、その様子を世界中に伝えた。ESPN、NBC、CBSなど、アメリカの大手メディアからフランスのマスコミまで、世界中が韓国野球を見つめている。
日本のNHKもKBOに5月5日の開幕戦の取材申請をしたことがわかった。メジャーリーグと日本プロ野球が正常にシーズン開幕を行えないなかで、KBOリーグが代替案として位置づけられている。
サッカー市場も似ている。
サッカーの本場ヨーロッパは、新型コロナによってサッカー産業が“焦土化”された。大半のプロリーグが止まってしまったなか、最近ベラルーシはリーグを強行して世界中の注目を浴びた。
新型コロナの脅威はあるが、独裁政権だけにリーグを強行したとの疑いを受けている。サッカーコンテンツを希望する国への中継放送まで実現し、少なくない収益も得たことがわかっている。
それだけサッカーコンテンツ自体が貴重で珍しい状況だ。プロサッカーを行っている国は、一握りしかない。そのためKリーグの開幕は、海外サッカー産業においても朗報になるしかない。
特にKリーグはベラルーシとは過程が違う。単純に注目を集めるためにリーグを強行するのではなく、新型コロナを克服しながらリーグ開幕に近づいている。韓国プロサッカー連盟の関係者によると、3月にオープンしたKリーグメディアセンターには現在、契約を進めている14カ国以外からも、ヨーロッパを中心に着実に中継に関する問い合わせが入ってきているという。
韓国最高の人気プロスポーツであるKBOリーグとKリーグは現在、過去に例がないほど世界の注目を集めている。この機会を通じて世界中に韓国プロスポーツを知らせ、産業規模を育てることができる。
ただし訪れたチャンスをどのように生かすかは、KBOリーグとKリーグの開幕後の姿にかかっている。レベルの高い試合内容と興味深いコンテンツで海外視聴者の関心を引かなければならず、さらに安定的にシーズンが進行されなければならない。
別の意味では、韓国の新型コロナ対応を積極的に知らせる機会になる。新型コロナのワクチンが存在しない現状、国家の防疫システムと国民意識だけで伝染病を克服したことは、韓国の国際的な地位を高める足場となりうる。
韓国がスポーツを通じて、さらに高く飛躍するチャンスだ。
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