“イ・ボミ2世”として注目を集めたパク・ヒョンギョン(25)が、日本ツアー初出場によって韓国女子ツアー“初”となる事例を残した。
韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)は5月12日、同月8~11日に開催された日本ツアーの「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でトップ10入りしたパク・ヒョンギョンに、KLPGAの大賞ポイントが加算されたことを発表した。「大賞」はKLPGAの年間MVPに相当する表彰だ。
KLPGAは今年4月、「グローバル戦略加速化」のための目玉政策の一環として、韓国女子ツアーで活動する選手が海外で開催される米国女子ツアー(LPGA)、日本女子ツアー(JLPGA)などのメジャー大会に出場し、上位成績(10位以内)を収めた場合、当該の順位に対して韓国国内のメジャー大会と同じ大賞ポイントを付与する規定改正を行った。
そして今回、パク・ヒョンギョンは日本女子ツアーの今季メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で8位タイに入ったことで、韓国女子ツアーのメジャー大会8位入賞時と同じ38ポイントの獲得に成功。これで累積ポイントを既存の「77ポイント」から「115ポイント」に伸ばし、KLPGA大賞ポイントランキングで11位から7位タイへのランクアップを果たした。
これは今回の規定改正が行われた後、韓国女子ツアーの選手が海外メジャー大会の結果を通じてKLPGAの公式ポイントを獲得した初の事例となる。
パク・ヒョンギョンは大賞ポイント獲得について、「韓国を代表して海外メジャー大会に出場したことだけでも大きな意味があったが、良い成績でポイントまで獲得できたことを非常に嬉しく思う。今後もさまざまな舞台で実力を積み、より発展した姿でファンの皆様の期待に応えたい」とコメントを伝えた。
なお、2025年シーズンのKLPGA大賞ポイントランキングは現在、国内2大会優勝のイ・イェウォン(22)が「221ポイント」でトップを走っている。
◇パク・ヒョンギョン プロフィール
2000年1月7日生まれ。韓国・全羅北道出身。2018年2月に韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)に入会した。室内ゴルフ練習場を運営していた元プロゴルファーの父親の影響もあり、幼稚園の頃からゴルフクラブを遊び道具に。小学2年生から本格的にゴルフを始め、2014年~2017年には韓国の国家代表に選出された。2020シーズンの韓国女子ツアー国内第8戦目「ISドンソ釜山オープン」優勝後には、「25歳ぐらいのときにJLPGA(日本女子ツアー)に挑戦してみたい」とコメントして話題に。2025年5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で日本女子ツアーに初参戦し、8位タイの好成績を収めた。愛称は「キューティー」と「ビューティフル」を組み合わせた「キューティフル」。
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