韓国の強豪と協業を発表した福岡SBHのeスポーツチーム、すでに日本で活躍中の韓国人選手とは?

2021年06月01日 社会 #eスポーツ

プロ野球の福岡ソフトバンクホークスが運営しているeスポーツチーム、福岡ソフトバンクホークスゲーミング(以下、SHG)が、強力なパートナーとともに世界の舞台で通用するeスポーツ選手を育成していくという。

5月24日、SHGはと韓国の強豪eスポーツチームSKテレコムT1(以下、SKT1)と業務協約を締結したと発表。今回の提携で両者は、戦略的提携を通じてeスポーツ分野で持続的な協業を続ける計画だという。

SHGが手を組んだSKT1は、eスポーツ強豪国である韓国でも特に数々の功績を残しており、世界でも名の知られた有名チームだ。

『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の世界的なスタープレイヤー、“Faker”ことイ・サンヒョク選手もSKT1に所属している。

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Faker(中央)

今回の提携を機に、SHGがSKT1からノウハウを吸収して世界的なチームへと発展するとともに、両国のeスポーツ界が交流を深めることを期待されている。

SHGはまずは手始めに、世界で戦える若手選手を発掘するためにSKT1の協力を仰ぐという。SKT1の協力のもと韓国国内にあるSKT1のeスポーツ専門施設で、専任コーチによるトレーニングプログラムを実施するそうだ。

SHG所属の韓国人選手とは?

す同プログラムに参加する日本人選手の募集も始まっており、今後はeスポーツ分野でも日韓選手交流が本格化しそうだが、SHGではすでに同韓国人選手が所属している。

彼の名はDasheRことイ・ドクボム選手。まだ若干23歳の青年だ。DasheRというプレーネームは、Faker選手への憧れとリスペクトを込めてつけたそうだ。

2017年にLCK(韓国リーグ)の2部チーム「ES Sharks」でプロデビューしたDasheRは、韓国で着実に経験を積み、2019年にLJL(リーグ・オブ・レジェンド・ジャパン・リーグ)の「Unsold Stuff Gaming」に所属。日本ではLJLにおけるMid最強の一角として、何度もチームをキャリー(LoLでチームを勝利に導くこと)してきた。

そして同年の春季リーグ(Spring Split)では「ALIENWAREベストプレイ賞」(ALIENWARE BEST MID PLAY AWARD)を受賞。その活躍が認められ、2020年には現在のSHGに移籍することとなった。

キャプション

韓国では2部チームでの活動にとどまっていたが、日本に活躍の舞台を移してからはチームの中心選手として活躍し、強豪国出身者の名に恥じぬプレーを見せてきたDasheR。

日本でプレーしている韓国人選手はまだ少ないが、DasheRは日本人のチームメイトとも円滑なコミュニ―ションを取り、今やチームに欠かせぬ存在だ。2020年12月にはSHGと再契約を結んでおり、SHGを牽引する助っ人としてより一層の期待が掛かっている。

残念ながら2021年は、4勝10敗と大きく負け越した成績でシーズンを終えることとなったSHGだが、。今後はSKT1との強化プログラムなどを通じて、日本国内のみならず世界を相手に戦う強豪集団へと進化していくはずだ。

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