韓国ドミノピザが業界初となる“ドローン配達サービス”をテスト、2021年の実用化目指す

2020年12月10日 社会 #食品

韓国ドミノピザが、宅配ピザ業界初となるドローンと自律走行ロボットを利用した配達サービスのテストを実施した。

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ドミノピザは2021年から一部商業地域や集合住宅地域を対象に、ドローンと自律走行ロボットを活用した配達サービスを導入する計画だ。

12月8日、成均館(ソンギュンガン)大学のキャンパス内にある店舗で、ドローン「ドミ・エアー」と自律走行ロボット「ドミ・ラン」を利用した配達サービスのテストが行われた。

業界初となる無人配達サービス

ドミノピザのロボットによる配達サービスは、地理情報システムを通じてユーザーの位置を探索し、近隣店舗と受領場所を案内するシステム「DOMINO SPOT」(ドミノスポット)に基づいて行われる。

配達専用ドローン「ドミ・エアー」は、温かいピザを顧客に提供するために開発された保温機能付き配達ボックスを搭載している。ドミノピザのモバイルアプリで「ドローン専用ドミノスポット」を指定して注文すると、ドミ・エアーが配達場所の情報を自動的に認識し、伝達する仕組みだ。

自律走行機能で飛行することが基本だが、異変が発生した際にはリモート管制システムを通じて、自動でルート変更ができるよう安全性を最優先に開発したとのことだ。

顧客はGPSトラッカーを通じてリアルタイムでドミ・エアーの現在地を確認することができる。配達場所の情報はもちろん、到着予定時間も確認することができ、配達場所ではリモート認証システムを使って注文品を受け取ることができる。

(写真=韓国ドミノピザ)配達用ドローン「ドミ・エアー」

安全性も充分考慮

ドミ・エアーは去る12月5日に行われた最終テストの結果をもとに調整を行い、2021年上半期から漢江(ハンガン)公園や、海水浴場などのドミノスポット地域を対象に運営する計画だ。

韓国ドミノピザがLG電子と手を組んで開発した自律走行配達ロボット「ドミ・ラン」は、地理情報と配達動線を学習するマシンラーニングを介して、経路上のリスクを避けて移動できる機能を備えている。

歩行者などの安全のために「ドミ・ラン」の走行時には音楽が流れる。配達時に危険が検出されると、周辺に音声で状況を伝える機能も付いているそうだ。

現在「ドミ・ラン」での配達サービスは、ドミノピザ成均館大学水原(スウォン)キャンパス店でのみ、ロボット専用ドミノスポットを指定して利用が可能だ。2021年から一部商業地域や集合住宅地域を対象にサービスを拡大する計画だ。

韓国ドミノピザの関係者は、「ドミノピザはフードテックリーダーとして、他社よりも先進した配達サービスと顧客に新しい経験を提供するために努力している。その一環としてドミノピザは、ドローンとロボットを利用した配達サービスのテストを行った。安全性確保のため機能をさらに強化するなど、関連技術を継続的に開発して商用化する計画だ」と語った。

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