デジタル資産NFT(Non Fungible Token/非代替性トークン)市場が注目を集めるなか、市場を先取るための業界の動きも加速している。
仮想資産のひとつとして注目されているNFTは、ブロックチェーン技術を適用して無形のコンテンツを商品化する技術だ。
3月23日(日本時間)には、ツイッターの共同創業者ジャック・ドーシーが15年前に投稿した「最初のツイート」の所有権を証明するNFTが約290万ドル(約3億1500万円)で落札され、世界的な話題となった。
韓国国内では最近、仮想通貨決済ソリューションP.Payとeスポーツプラットフォームなどを相次いで披露しながら注目される「PIB」がいち早く動いている。
自社のソーシャルアプリで、NFTの主要規格であるERC721トークン方式で写真を公開、販売するなど、関連ノウハウを蓄積しており、すぐにNFTマーケットプレイスをオープンする計画だ。
PIBは、アマゾンが提供するライブストリーミングプラットフォーム「Twitch」で活発に活動している人気インフルエンサー、JinnyttyとNFTプラットフォームグローバル広報契約を結び、NFTマーケットプレイスをオープンさせる土台を固めた。
Jinnyttyは、アメリカ、ヨーロッパなど世界全域の視聴者から高い人気を集めている世界的な“Twitchスター”の1人だ。全世界の視聴者を対象に視聴時間を基準としたグローバルランキングを発表するStream Hatchetの調査の結果、2020年に年間1400万時間を記録し、ストリーミングランキング5位に上がったりもした。
旅行、料理、音楽、ゲームなど様々なコンテンツで100万人のファンを持つJinnyttyは、放送を通じて紹介された自分の絵、音楽、ゲームアイテムなどをPIBのNFTマーケットに上げ、ファンとコミュニケーションをとることになる。
今回の提携は、日々の放送を通じて確固たる支持層を確保したインフルエンサーが、ファンとのコミュニティ関係をNFTマーケットプレイスに拡張することができるかという点で、大きな関心を集めている。
PIBの関係者は「1年余りの準備と開発プロセスを経て、すぐに開放型のNFTマーケットプレイスをオープンする。今回の提携を出発点として人気インフルエンサーとの連携を増やしていく一方で、数百万人のファンをPIBのNFT市場に流入することにより、最も普及したNFTマーケットプレイスを作って市場を先導していく」と、自信を見せつけた。
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