2008年に亡くなった女優チェ・ジンシルの母と、チェ・ジンシルの元夫で元巨人の投手だった故チョ・ソンミンの父が、南楊州(ナミャンジュ)の3階建ての不動産をめぐって、法的紛争中である事実がわかった。
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かつては親戚同士であった2人が、なぜ財産権をめぐる訴訟を繰り広げることになってしまったのか、注目が集まっている。
韓国メディア『THE FACT』は3月4日、故チェ・ジンシルの母チョン・オクスクさんが、故チョ・ソンミンの父チョ・ジュヒョンさんを相手に、違法占有建物退去と引渡命令の訴訟を提起したと報じた。
報道によると、問題の建物は京畿道・南楊州にある3階建ての不動産で、鑑定価格は約22億ウォン(約2億2000万円)だ。
チョ・ソンミンの所有だったその不動産は、彼の父母であるチョさん夫婦が20年以上も住んできたが、2013年にチョ・ソンミンが死亡した後、19歳と17歳の兄妹に相続され、名義が変更された。
未成年である子供たちに代わって、後見人を務めたのは母方の祖母、つまり故チェ・ジンシルの母チョン・オクスクさんだった。土地税、総合不動産の使用料、付加税などの諸費用もチョンさん側で負担してきた。
問題は、建物から発生する賃貸料を相続後も、チョさん夫婦が使用してきたという部分だ。
それに対して祖母チョンさんが不動産を処分しようとしたが、チョさん夫婦が占有している状況で、容易に売却もできなかったという。
2019年10月、ソウル中央地裁は「チョ氏夫婦側がチョン氏に不動産を返すべきで、退去せよ」と宣告した。しかし建物の賃貸事業者の問題で葛藤が今も続いている。
今年1月に新たに契約を結んだ賃借人は、祖母チョンさんと契約を結んだが、以前チョさんと契約を結んだ前の賃借人が、当初契約した権利金を受けとれない状況が発生した。
裁判所側は2019年10月、チョンさん側に立ちながら「チョ氏夫婦は建物が売れるまで居住し、不動産が売買された直後には占有権を認め、2億5000万ウォン(約2500万円)を補償せよ」という但し書きをつけた。
しかし双方はこの問題について、今も解決策を見つけられずにいる。
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