飲酒当て逃げなどの容疑を受けている韓国歌手に対して、法律家から“懲役30年”レベルの重罪だという意見が出た。
6月17日に韓国で放送された『YTNニュースクエア2PM』には、パク・ジュヒ弁護士が出演。歌手キム・ホジュンの飲酒当て逃げ事件に関する考えを明らかにした。
まず、パク弁護士は「この事件が、ここまで拘束される事案なのかなどと多くの人々が話題にする。なぜならば、もしもその場で合意がうまくいっていれば、おそらく処罰を受けるのは飲酒運転程度だっただろう」と話した。
キム・ホジュンは5月9日、ソウル江南区・狎鴎亭洞(カンナムグ・アックジョンドン)の道路で方向転換したところ、反対車線のタクシーと衝突事故を起こした。その後、現場で被害者と合意しないなど、措置を取らずに現場を離れた。
パク弁護士は、「現在、キム・ホジュンに適用された容疑のなかで最も重いのが当て逃げだ。事故を起こして、きちんと措置を取らずに逃走すると1年以上の懲役なので、懲役30年まで宣告できる刑だ。非常に重い罪なので、もしもその場できちんと合意して処理をしていれば罰金刑で済む事案だった」と説明した。
キム・ホジュンの容疑はそれだけではない。彼は事故後、マネージャーを“身代わり”にして警察に自首させたのだ。キム・ホジュンは事故から17時間後に警察の調査を受けて、自身が運転していたことを認めたが、飲酒は否認。この過程で警察は、キム・ホジュンがマネージャーに「代わりに自首してほしい」と通話した録音データを確保している。
そして現在、検察はキム・ホジュンの拘束期間を6月19日まで延長した状況だ。去る7日、ソウル中央地検・刑事5部、特定犯罪加重処罰法上の危険運転致傷・逃走致傷、道路交通法(飲酒運転、事故後の未措置)、犯人逃避教唆の疑いが持たれているキム・ホジュンの拘束期間を10日延長した。
韓国の刑事訴訟法によると、検察の捜査段階での被疑者の拘束期間は10日で、裁判所の許可を受けると追加で最長10日まで一度延長することができる。これに伴い、9日に終了する予定だったキム・ホジュンの拘束期間は19日まで延長された。検察は「事件と関係する人が多く、事案が複雑なので調査することが多い」と理由を説明している。
パク弁護士は「検察の決断が残ったようだ。(19日まで)拘束期間が2日残っているため、この2日以内に拘束起訴するのか、それとも釈放したあとに在宅起訴して在宅起訴裁判を受けさせるのか、この部分が明らかにならなければならない。もちろん、起訴したあとに被告人を拘束する方法はあるが、すでに一度延長をしたということは、検察の立場としては証拠調査、あるいは参考人調査などを十分に見る時間があったため、不拘束起訴、不拘束裁判になると予想する」と伝えた。
キム・ホジュンは拘束当時、事故後未措置、逃走致傷、危険運転致傷、そして犯人逃避幇助疑惑が適用されたが、拘束後の捜査中に送致段階で飲酒運転疑惑を追加適用された。そして犯人逃避幇助容疑は、さらに重い犯人逃避教師容疑に変わっている。
また、復帰の可能性については、世論が良くなく、飲酒運転をしていたのに公に嘘をついたことに触れ、「世論だとか国民の情緒上、不敬罪が追加される可能性もあり、事実上の復帰までは時間が長くかかるのではないかと予想される」と付け加えた。
一方、17日にソウル鍾路(チョンノ)区のソウル警察庁で開かれた記者懇談会で、ソウル警察庁のチョ・ジホ庁長は、「キム・ホジュン側に被害者の連絡先を知らせなかった警察が規定をよく守った。本人がタクシー会社を探すなど、被害者を確認しようと努力しなければならず、警察のせいにするわけにはいかない」と断固たる立場を明らかにした。
先立って15日、キム・ホジュン関係者は本サイト提携メディア『OSEN』に「最近、被害者側と合意を終えた。もっと早く被害を補償したかったが、どういうわけか警察から被害者の連絡先を教えてもらえず遅れた。遅ればせながら被害を補償してよかったと思う」と公式立場を表明した。
これでキム・ホジュンは、事故から35日目にして被害者と合意したこととなる。ただ、一部のニュースでは、1カ月以上も遅れての合意だったため、減刑のために動いたのではないかと推測されている。
(記事提供=OSEN)
◇キム・ホジュン プロフィール
1991年10月2日生まれ。2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』(原題)でデビュー。2020年のオーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位(優勝者はイム・ヨンウン)となり、人気を獲得。その後、『リクエスト曲を歌います、愛のコールセンター』などでも抜群の歌唱力を証明した。
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