“国民の初恋”ペ・スジに『ウ・ヨンウ』パク・ウンビン…女優が「ワントップ」務める韓国作品増えた

2023年11月09日 テレビ

「女優の立つ場所がない」という言葉は、すっかり昔話になった。少し見渡すだけでも、ワントップで物語をリードするヒロインが並んでいる。

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女優のペ・スジ、パク・ボヨン、イ・ユミ、パク・ウンビン、チャン・ナラ、シン・ヘソン、チャン・ソヒなどが主人公を演じ、お茶の間とスクリーンを虜にした。ジャンルも青春ロマンスから医学ドラマ、ヒーローもの、スリラー、アクションなど多彩だ。

劇中のヒロインたちは、多くが堂々とした独立的な存在だが、一部のキャラクターは消極的だったり悪役だったりもする。ジャンルだけでなく、演じられるキャラクターも様々なのだ。

ドラマから映画まで新ヒロインに注目!

Netflixは10月と11月、2作品の“ワントップヒロイン”ドラマを発表した。『イ・ドゥナ!』と『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー』だ。

『イ・ドゥナ!』と『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー』
(画像提供=Netflix)『イ・ドゥナ!』(左)と『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー』

『イ・ドゥナ!』は、アイドル出身のイ・ドゥナ(演者ペ・スジ)が平凡な大学生ウォンジュン(演者ヤン・セジョン)と出会い、傷を治していく物語。大きな事件もなく、日常の中で次第に変わっていくドゥナの性格、雰囲気、感性に集中する作品だ。あまりにも多くの傷と痛みで他人とうまく付き合えないドゥナが、次第に心を開いていく過程が繊細に描かれた。

『今日もあなたに太陽を』は、患者の面倒を見る気持ちが強すぎて同僚との仕事が難しいダウン(演者パク・ボヨン)が精神科に転科して起こる話を描いた。様々な精神病を患う患者と事情が出てきて、病棟で起こる数多くのエピソードが混ざり合う。平凡な看護師ダウンの視線で精神病に対する先入観を穏やかに眺める。心温まるヒーリングドラマと評価されている。

テレビドラマも女優を前面に押し出した。

Netflixでも配信中の『力の強い女 カン・ナムスン』(JTBC)や『無人島のディーバ』(tvN)から、『私のハッピーエンド』(原題、TV朝鮮)まで女性主人公の作品が人気だ。

『力の強い女 カン・ナムスン』『無人島のディーバ』『私のハッピーエンド』
(画像提供=各放送局)左から『力の強い女 カン・ナムスン』『無人島のディーバ』『私のハッピーエンド』

『カン・ナムスン』は、生まれたときから怪力を持った女性カン・ナムスンがモンゴルから韓国に渡り、偶然知り合った麻薬密売組織を一網打尽する話を描く。タイトルロールのイ・ユミをはじめ、キム・ジョンウン、キム・ヘスクとウーマンパワーが目立つ。彼らはソウル江南(カンナム)を象徴する物質万能主義を皮肉った。“Kヒーロー”という修飾語がつくほど、爽快な展開が魅力だ。

『無人島のディーバ』は、無人島で15年間も暮らしたソ・モクハ(演者パク・ウンビン)が都会で歌う、ディーバになる話だ。歌手ユン・ランジュ(演者キム・ヒョジン)に巡り会って次第に歌手の夢が具体化する。その過程で家庭内暴力のような社会問題まで提起する。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で澄んだエネルギーを届けたパク・ウンビンが、すでに強烈なポジティブエネルギーを作っている。

『私のハッピーエンド』は、成功した生活家具ブランドCEOのソ・ジェウォン(演者チャン・ナラ)が衝撃的な真実に向き合って繰り広げられる心理スリラードラマ。フォロワー100万人のインフルエンサーで、数千億ウォンの売上を上げるCEOが隠されていた秘密を知り、事態が変わる。チャン・ナラを中心にソン・ホジュン、ソ・イヒョン、キム・ホンパ、パク・ホサンといった演技派が集まった。

スクリーンもヒロインが席巻した。映画『勇敢な市民』(原題)と『毒親』(原題)だ。コメディアクションジャンルの『勇敢な市民』はシン・ヘソンを、スリラードラマ『毒親』はチャン・ソヒを中心に物語が繰り広げられる。

『勇敢な市民』と『毒親』
(画像提供=mindmark、Tripleピクチャーズ)『勇敢な市民』(左)と『毒親』

『勇敢な市民』は、ボクサー出身の期間制教師ソ・シミン(演者シン・ヘソン)が校内暴力を犯す絶対権力ハン・スガン(演者イ・ジュニョン)を制圧する物語。何とか不義を無視しようとするが、沸き立つ正義感で悪を処断する内容だ。シンとヘソンとイ・ジュニョンのアクションが目を引く。

有数の映画祭で注目を集めた『毒親』は、高校3年生の娘ユリ(演者カン・アンナ)を失った母ヘヨン(演者チャン・ソヒ)が真実を探していく話だ。娘の死を受け入れられなかった母親が娘の過去の行跡を探し回り、問題の主犯が自分ということを知っていく。愛という名目で娘の人格を奪った母親を通じて、人間関係で最も重要なことが何かを伝える。

大衆文化評論家のチョン・ドクヒョンは「韓国国内のメディア産業がグローバル市場と触れ合い、多様な話の次元で女性叙事が増えている。過去の男性叙事だけでは解決されない側面がある」とし、「さらにこれまであまり注目されず、疎外されてきた女性の話が女性視聴者を惹きつけている」と分析した。

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