韓国男性の“トラウマ”に触れた『D.P.』でイメージチェンジに成功、チョン・ヘインの俳優人生【独占インタビュー】

2023年06月25日 話題

“よくおごってくれる綺麗なお姉さん”を慕っていた青年は、いつの間にか内面の闇を深く表現できる男に成長した。

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昨年、『着信アリ』(2004)や『悪の経典』(2012)などで知られる三池崇史監督が演出したDisney+オリジナル『コネクト』で、ユニークな変身を図った俳優チョン・ヘインが長い沈黙を破り、再び動き出す。7月28日にはNetflix『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2の配信が控えており、撮影を終えた映画『ベテラン2』(原題)の公開時期も調整中だ。

それだけではなく、最近撮影を終えた旅行バラエティ『俳優は旅行中』では、1988年生まれで同い年のイム・シワンと一風変わった姿も見せることから、2023年下半期はチョン・ヘインの日々が繰り広げられるものと見られる。

メロ職人から“ジャンル物”職人へ

(写真提供=FNCエンターテインメント)

ドラマ『あなたが眠っている間に』(2017)、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018)、『ある春の夜に』(2019)、そして『半分の半分』(2020)まで。2014年のデビュー以来、初期6年間のチョン・ヘインのイメージを構築したほとんどの作品は、すべて恋愛をベースにしている。

彼は劇中で姉の友人と恋に落ちたり(『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』)、シングルファーザーというハンディキャップを乗り越えてゴールインしたりなど(『ある春の夜』)、逆境を乗り越えて愛を勝ち取る純情男の姿を見せてきた。その影響で、彼の名前の前には常に“メロ職人”という修飾語がつくことも多かった。

だが、2021年に公開された『D.P.』をきっかけに、チョン・ヘインの歩みはガラッと変わった。『D.P.』では、入隊後に脱走兵を追跡するD.P.に配属された二等兵アン・ジュノに扮し、韓国男性の“トラウマ”に触れた。

続いて同年に放送された『スノードロップ』では、名門大生に偽装した北朝鮮スパイ、イム・スホとして、抗えない運命と許されない愛の間で苦悩する姿を見せた。そして昨年公開された『コネクト』では、不死の体を持ったドンスに扮し、成長型ダークヒーローという修飾語を得たのだった。

『コネクト』の三池崇史監督は当時、「『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で国民の弟のようにラブリーで可愛かったが、『D.P.』では演技力を見せてくれた。彼の過去作を見て“内面の孤独”を読んだ」と表現している。

「メロ物もジャンル物(主流から外れた特定ジャンル)も難しい部分があると思います。ジャンル物はアクションが多いので苦労も伴いますが、その分、やりがいも大きく、メロ物では繊細な感情を演じなければならない場面が比較的多くて難しいですが、それだけ面白いと思います。2つのジャンルとも、それぞれの魅力が違いますね。『コネクト』はCGが多いジャンル物なので私には新しい挑戦でしたし、三池崇史監督との撮影は、毎瞬間お互いの考えが共有されたと感じるほど通じるものが多かった作品でした」

『コネクト』の撮影中、終始眼帯を着用していたことで視力が落ち、ファンが心配していたという。「長時間、片目を隠して演技をしているため、アクションシーンの撮影への適応が困難だったが、今は何の問題もなく健康だ」と強調した。

『D.P.』シーズン2では成長したジュノを、『ベテラン2』は社会に考えるべきことを投げかける

(写真提供=FNCエンターテインメント)

7月28日にはターニングポイントとなった『D.P.』シーズン2が公開される。同時期に撮影した映画『ベテラン2』も公開時期を調整中だ。

2作品をいっぺんに撮影したことで、難しい点はなかったのだろうか。

「どういうわけか、『D.P.』シーズン2と『ベテラン2』の撮影を相次いで行っても、体力的な問題や大きな負傷、事故もなく、うまく仕上げることができて幸いだと思う」

両作品とも前作の人気を維持しなければならないという点で、主演俳優チョン・ヘインの肩の荷は重い。「『D.P.』シーズン2はシーズン1と続く話なので、復習をすればさらに面白く見ることができる。成長したジュノと他の人物の話を期待してほしい」と呼びかけた。

また公開日が確定していない『ベテラン2』に対しては、「まだ申し上げにくい部分がたくさんあるが、今の時代を生きている人々がご覧になれば、多くのことが考えられる映画」と説明した。

それだけではない、イム・シワンと旅行する『俳優は旅行中』の放送も控えている。2人はあるイベントで出会い、挨拶や言葉を交わしていたが、互いに関心事が同じで親しくなったそうだ。

「シワンとウイスキーの本場であるスコットランドに向かい、旅行バラエティを撮影することになった」と笑うチョン・ヘイン。彼が普段から嗜むお酒もビールとウイスキーだという。「酒量はコンディションによって異なるが、水をたくさん飲みながらお酒を飲む方だ。おつまみは酒の種類によってその都度違う」のだそうだ。

(写真提供=FNCエンターテインメント)

チョン・ヘインはデビュー時から本紙『スポーツソウル』が注目してきた俳優の一人だ。2019年に開催された本紙主催の「第28回ハイワンソウル歌謡大賞」に授賞者として出席したこともある。

チョン・ヘインは「久しぶりに『スポーツソウル』とのインタビューができて嬉しい。『スポーツソウル』と言えば、スポーツと芸能記事のニュースを常にトレンディで速く伝えるメディアというイメージが思い浮かぶ」とし、38周年の祝福を伝えた。

「『スポーツソウル』の創刊38周年を心よりお祝い申し上げます!これからもずっと、速く事実を伝える媒体として多くの方々に愛されてほしいです。私も38歳になった時、今のように一生懸命活動しながら、多様な作品で人々に楽しさを与えることができる姿であればと思います」

◇チョン・ヘイン プロフィール

1988年4月1日生まれ。FNCエンターテインメント所属。26歳だった2014年にドラマ『百年の花嫁』で俳優デビューを果たし、日本でも人気の『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』ではヒロインの初恋役として特別出演した。主な出演作にドラマ『刑務所のルールブック』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『ある春の夜に』、映画『ユ・ヨルの音楽アルバム』『始動』(2019年作)など。

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