BTSなどの人気アーティストを擁するHYBEと経営権をめぐって争っているSMエンターテインメントの現経営陣側が少額株主に送った書簡が話題を集めている。
一言で、HYBEがSMエンタの経営権を握った場合、良い曲がBTSやNewJeansなどのHYBEアーティストに優先的に割り当てられるという主張だ。
まず現SM経営陣側は、「今回の事態は韓国エンターテインメント史上、二度とない重要なこと」とし、「株主様の今回の決定により当社の未来は大きく変わるだろう」と強調した。
続けて「今年の株主総会は過去10年間続いてきたSMのガバナンスイシューを完全に解消し、国内最高のアーティストプールを保有したエンターテインメント会社として企業価値をさらに一段階引き上げることができる最後の機会」と付け加えた。
何よりも現SM経営陣側は、HYBEが最大の競合他社であることを強調し、自社への否定的な影響について指摘した。
現SM経営陣側は「良い練習生も、良い曲も、良い振付師とのコンサートの機会もすべて、HYBEがSMに持つ持分率よりも、さらに高い持分率のBIGHIT MUSIC(代表アーティストBTS)、ADOR(同NewJeans)、SOURCE MUSIC(同LE SSERAFIM)、PLEDISエンターテインメント(同SEVENTEEN)のような傘下レーベルに優先的に割り当てるしかない」と主張した。
また、「HYBEがSM持分を最大40%まで保有し、残りの60%は一般株主が持つことになれば、SMの株主とHYBEの株主の間に利害衝突が発生せざるを得ない」とも強調した。
一方でHYBEは去る2月24日、SMの株主たちに新しい経営のための理事や監査の選任などのために議決権を委任してほしいと公開要請した。HYBEは「現SM経営陣は信頼できず、最近の新株および転換社債発行過程、自社株買い入れ過程で違法議論を引き起こすなど、遵法意志に対しても疑問が提起されている状況」と主張した。
筆頭株主となったHYBEと現SM経営陣による経営権をめぐる激しい争いは、3月末の株主総会まで続くと見られている。
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