セクハラや人種差別などの議論で芸能活動を中断した韓国で活躍するガーナ出身タレント、サム・オキアが近況と心境を伝えた。
最近、YouTubeチャンネル「Mドロメダスタジオ」には、「棺桶に入れられた真実(feat.サム・オキア)」というタイトルの『PDの手帳』第4話の動画がアップロードされた。
動画でサム・オキアは、『PDの手帳』を韓国の有名調査報道番組『PD手帳』と勘違いし、制作陣と追撃戦を繰り広げるというコンセプトで状況劇を繰り広げて注目を集めた。
カフェに移動したサム・オキアは、自分を巡る議論について慎重に話を切り出した。
まず女優パク・ウネと一緒に撮った写真を公開後、セクハラ議論が浮上したことについては、「尊敬する人と写真を撮って上げたが、知り合いがコメントを付けた。“黒人の魅力にハマれば、すっかりハマる”という内容だったが、私がこれに同意した。友人だから。ところがそれを誰かがセクハラだと言った」と、セクハラの意図がなかったと釈明した。
サム・オキアが同意したコメントは、「Once you black, you never go back」というコメントで、欧米圏で「黒人男性と性関係を持った女性は戻れない」という意味に解釈されたりする。
続いて「放送出演はいつぶりか」という質問には、「ほぼ2年だ。率直に言って容易ではなかった。我慢して友達に“仕事をしなければならないので助けてくれないか”と言った。小さなイベントがあればMCの役割を果たし、できることを少しずつやりながら収入を稼ぐことは多くなかった」と打ち明けた。だが「SNSを見たらゴルフをしていたが?」と聞かれると当惑し、「知り合いが無料でレッスンのようなことをしてくれると言った。やめようと思ったが、その方がよく見てくれると言って…」と説明した。
“棺桶ダンス”をパロディした学生たちに関連した議論にも言及した。サム・オキアは、オンラインコミュニティなどで流行した“棺桶少年団”をパロディした韓国学生たちの写真を共有して公開的に批判し、大きなひんしゅくを買ったのだ。
それについて彼は、「今になって事件自体を違うように考える。学生たちが笑おうとしてやったことなのに、自分が深刻に見た面があったのではないかと思う。また、(学生たちの)顔を隠してあげなければならなかったのに、隠せなかった。その時は考えが足りなかった。振り返ってみると、もう少し良く表現したらどうだっただろうかと思う。心の中では“顔の色まで塗らなかったら完璧だったのに”という考えだったが、自分の心を表現できなくて、そうなった」と打ち明けた。
そんな議論があるにも関わらず、SNSを続けている理由を尋ねると、「中毒ではない。仕事さえできれば、SNSをしなくても大丈夫だ」と伝えた。
また、サム・オキアは議論になったBBCインタビューに言及すると、「インタビューをしないと言った。なぜかこの事件を利用されそうで、インタビュー当時も、むしろ韓国の広報をたくさんした。私も韓国で暮らして良い経験がたくさんあった。外国人が多くなった、韓国が暮らしやすいと言ったが、タイトルを変に書いて、それを見てとても嘆いた」と悔しさを訴えた。
東洋人への侮辱議論についても、「『非正常会談』という番組で、スペインに顔をしかめる大会があるそうだ。みんなで真似してみようとなった。東洋人の立場でその写真だけを見ると、十分にそのように(侮辱しているように)見えると思う。とてもすまなかった。謝罪の言葉を申し上げたい」と謝罪した。
特にサム・オキアは「ある程度、悪口を言われると思う。しかし度を超える悪口が多すぎて、びっくりした。ある人は殺してしまいたいと言っていた」とし、「私をあまり憎まないでください。良いコメントを残してほしいです」とお願いした。
しかし動画を見た大衆の反応は依然として冷ややかだ。
今回の動画には、「被害者面をせずガーナに帰って幸せに暮らしてほしい」「こんなやり方で復帰のきっかけを掴もうとするのか」「自分の過ちを言い訳している時点で、間違っていると思っていない」「外国人が見るコメントと韓国人を見るコメントを別にしていたくせに、腹が立つ」などのコメントが点き、サム・オキアの言動を批判する声が多かった。
一部からは「頑張ってください」「反省していたので幸い」とサム・オキアを応援する声もあったが、大部分が「もう少し休んでほしい」とサム・オキアの復帰に否定的な視線を表わした。
過ちを認めて謝罪するのではなく、「誤解だ」と悔しさを表わし感情に訴える姿が、むしろ反感を買った雰囲気だ。すでに多くの議論で大衆の怒りが定着しているだけに、復帰に向けたサム・オキアの道のりは険しそうだ。
(記事提供=OSEN)
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