韓国で活躍する女性アイドルの第一印象として誰もが挙げるのが、抜群のスタイルだろう。日本でも2010年に少女時代が爆発的な人気を巻き起こして以来、スラリと伸びた脚はK-POPガールズグループのトレードマークとして知られている。
優れたビジュアルだけでなく、均整の取れたスタイルはK-POP界でもはや常識となっている。それだけに、韓国で女性アイドルにとって“高身長”が大きなメリットとなることは言うまでもないだろう。
例えば、いま世界中で人気を博している4人組ガールズグループ、BLACKPINKの平均身長は165cm。メンバーの中でも特にスタイルが良いことで有名なリサは、長い手足を生かしたダイナミックなダンスが毎回反響を呼んでいる。
しかしそんな中で、小さな身長を物ともせず、大きな存在感を示すアイドルもたしかに存在する。特に最近は160cmに満たないアイドルの活躍が目立っており、韓国ネット民の間で何かと話題に上ることも珍しくない。
ここでは、低身長を武器に変えて華やかなスポットライトを浴びる、“小さな大物”となったアイドルたちを紹介していこう。
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“ちびラッパー”のニックネームで知られるチェヨンの身長は、159cm（本人談）。華奢な体型も相まってネット民からは「159cmはサバ読みでは？」と囁かれることもあったが、テレビ番組の企画で身体測定を行ってから正確な数字であることが明らかになった。
ダヒョンもまた、練習生時代に身長と体重を公開して158.6cmであることがわかっている。小柄な2人がグループ内で共にラップパートを務めていることから、チェヨンとダヒョンのコンビが好きだというファンも少なくない。
韓国人メンバー10人、中国人メンバー3人で構成された大型ガールズグループWJSN（宇宙少女）のルダ。身長は公称156cmで、「WJSNのおチビちゃん、ルダです」という自己紹介はもちろん、“妖精”というニックネームで親しまれるなど、まさに小さな体ならではの人気を集めている。実はかなりの大食いで、ミュージックビデオ撮影時の待機時間にカップ麺3つを完食したという武勇伝を持つ。
日韓合同アイドルグループIZ*ONEで活躍中の日本人メンバー矢吹奈子は、身長150cm（公称）という韓国では非常に珍しい“ちびっこアイドル”。
子役出身で芸歴が長く、韓国のファンからは「可愛い」「まるでウサギ」「天使」と愛らしいビジュアルが評価される一方で、「歌声が素敵」「韓国語が本当に上手」「努力家」といった実力やプロ意識の面でも称賛の声が上がっている。
韓国で日本のアイドルの底力を証明し続けている人物であるだけに、注目度もかなり高い。
日本武道館で公演を行ったこともある人気ガールズグループT-ARAの最年長メンバーとして活躍し、リーダーも務めたボラム。他のメンバーの平均身長が165cmと高いだけに、155cm（公称）という身長はかなり印象的なものだった。3代続く芸能一家の娘であることや、20kgのダイエットに成功したという目を引く経歴も、彼女の存在感を大きくした。
第二次韓流ブームを牽引した少女時代の中にも、“小さな大物”がいる。テヨンとサニーは、共に158cmだ。現在でこそ珍しくない身長だが、グループ全体を見るとスヨンが172cm、ソヒョンが168cm、ユリが167cm（いずれも公称）と、高身長メンバーが少なくないため、目立つ。
“ちびっこリーダー”の愛称で親しまれ、日本ではメンバー内で1、2を争う人気を得たテヨンは、現在もカリスマソロ歌手として多彩な活躍を繰り広げている。
デビュー当初に公称155cmとされたサニーは、その後テレビ番組を通じて身長を再計測し、テヨンとほぼ同じ身長であることが発覚した。グループ活動の際にはお互いに「あなたのほうが小さい」と小競り合いをする姿を見せ、ファンを和ませる場面もあった。
（文＝姜 由奈）
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